自民党の前参院議長が爆弾証言!「安倍氏に旧統一教会の票を依頼」 北海道テレビがスクープ

安倍晋三元首相の銃撃事件で明らかになった、自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の癒着問題。北海道テレビ放送(HTB)は28日、自民党の幹事長代理などを務めた伊達忠一前参議院議長(83)=2019年に政界引退=が、過去の参院選で安倍氏に旧統一教会の票を依頼したことがあると認めた──と報じたのだ。

こうした中では、政府の支援広報メディアでもある放送局による「悪いのは全て犯人の家族が入信していた統一教会であり、自民党は有権者支持者に逆らうことはできず、だから両者の癒着は統一教会による一方的な浸食であり、自民党もまた被害者なのである」といったスタンスによる、いささか信じがたい失笑物の偏向報道もあります。

その上で、マスコミ、報道という「民間企業のおこない」をアンダーコントロールしたいのが近年の政府自民党ですが、NHK朝日新聞系列などが、報道の主軸を、次々コロナ禍や猛暑、値上げ話題にシフトしていく中、果敢に「安倍殺害事件と統一教会」の中枢を追い続けているのが、TBS系列であります。
TBSといえば、かつては「報道のTBS」と呼ばれ、筆者がこの連載を始めたのも、敬愛する筑紫哲也氏がTBSの『筑紫哲也のNEWS23』『多事争論』というアンカーコラムコーナーを打ち立てたからでもあり、その筑紫氏によって、オウム事件の頃は「今夜、TBSは死んだようなものです」とまで言われた事のあるTBSの報道ですが、今回ばかりは、安倍元首相の仇討でも、反体制でもなく「政権とカルト宗教の癒着」を暴くための報道姿勢シフトをとったのです。

思えば、安倍殺害事件は、9月に国葬をするなどというふざけた催事にまで祀り上げられていながら、TBS以外の報道各局は珍妙なほどに目をそらし口をつぐんでいます。
本来であれば、自称愛国者たちにあれだけ持ち上げられ、首相退陣後も院政のように日本を支配したビッグボスが、一人の反社でもない一般青年の凶弾に倒れたのですから、昭和の宮崎勤事件や、秋葉原の殺傷事件以上に日々のトップニュースを賑わせても不思議はないはずです。
ですが各局の報道は、安倍殺害事件やコロナ禍感染者数爆増化からさえも視線を逸らし、ワイドショー的情報番組に成り下がっている、ここまではTBSでも夕方のニュース番組『Nスタ』も同じと言えましょう。

しかし、地上波のゴールデンタイムではできないことを、TBSの「報道精神」は、「失われていない筑紫イズム」は、多発的に包囲網を逆突破して展開します。
『NEWS23』では7月末に早々と「我が番組では『政治とカルト宗教の癒着』を追い続けます」宣言を行いました。
そして、BS-TBSで「地上波以上の追及意識」を掲げる『報道1930』や、インターネットで積極的に報道を繰り広げていく『TBS NEWS DIG』といった報道番組も、それぞれ下にあるように世論を動かすだけのパワーカードを切ってきます。
TBSの執行委員でもある金平茂紀氏がメインキャスターを務める『報道特集』。同番組の顔でもある膳場貴子女史とは、かつて筑紫氏亡きあとの『NEWS23』を、コンビで支えた戦友でもあると言えるでしょう二人による『報道特集』は、今は毎週「政治と宗教」を特集の中軸に据えて報道を展開しています。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事