さて、久しぶりの多事争論になります。
我が市川大賀公式サイトが立ち上がってから2度目の年末年始を迎えましたが、去年に引き続き今年も、一年を最後に締めくくる更新は、一年を振り返る『市川大賀のweb多事争論』にしていきたいと思っております。

この更新が発表される頃、毎年年末になりますと「今年の漢字」が京都の清水寺で発表されますが、我が『市川大賀のweb多事争論』では、Mixi時代から独自に一年を締めくくる漢字を選んでおります。
12月12日に岸田首相がアピールした、今年の一文字は『進』でしたが、さてはたしてなにが進んだのでしょう。むしろ、毎年恒例の京都清水寺で発表された『戦』という文字の方が、私は余計な忖度抜きに今の世相、国家情勢に向き合っていて、大変好感が持てました。
そんな中、本サイトの2022年ラストを飾る、今年、私が選んだ一文字は、『暴』という文字になりました。

この一文字を選んだ理由は、毎年恒例ですが様々にあります。
例えば今世界中を巻き込み続けて継続している、ロシアとウクライナの戦争は、これは果て無き「暴」力の攻防です。日々兵隊や民間人が銃弾に倒れ、国は力を失っていきます。脱出口が見えないコロナ禍と共に戦争は年明けも続くでしょう。これを口実に、この戦争をアリバイにして、日本の軍事予算も増額になるそうです。岸田総理大臣に言わせると、それは「国民の強い要望」ゆえであり、そのためには増税が必須だというロジックには、失笑をするしかありません。

一方で、その日本の国内政治においても、むこう3年間、国政選挙がないまま、衆参両院で過半数を保持している自公政権が「暴」れだし、カルト宗教の国家的暗躍が「暴」かれたことも記憶に新しい、というか「これから」の我が国の大問題です。また、マイナンバーカード登録の全国民義務化やインボイス制度等、「暴」力的な政策を法制化して、国民をさらに苦しめようと「暴」走がとまらない状態です。
これは、長年国政を見つめ続けてきた私の直感ですが、自民党はこの「神が与えもうた3年間」を、どう使えばいいかわからず、とりあえず最終兵器の「改憲」という伝家の宝刀を抜く前に、なんでもかんでも、思い付きの党利政策を、次から次へと「暴」投しまくっているのではないでしょうか。インボイス制度にしても、自民党支持者であり愛国者達は「2016年に決まっていた物をいまさら」と嘲笑しますが、ここへきて、今年の参院選で勝利した2022年になって、他の政策と共に掲げられたのは事実です。

それらの「暴」と共に、これは元国家主席をも襲った「暴」と言えるのは、今年秋の安倍晋三元首相の銃弾による襲撃殺人事件、そして年末も近くなった11月末には、社会学でSNS等で絶大な支持を得る大学教授の宮台真司氏が、通り魔ではない、おそらく狙いを定めた傷害事件に会い、命に別状はありませんが社会もショックを受けました。

私はかねてから申し上げています通り、日本は民主主義の法治国家です。どのような理由であれ、暴力は許されるものではないと思っています。しかし、出口の見えない社会情勢やコロナ禍へのストレスからか、言葉や文章という道具もまた暴力になりうる法整備が続く中、現実の社会の中で、銃弾や刃物による暴力が、21世紀の今もまだ横行しているというのは、これは人類社会のある種の敗北ではないかと思うわけです。

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