さて、消費税制史上最悪のインボイスに対して、声優の岡本麻弥(@maya_pan0203)さんなどが巻き起こしたSTOPインボイス運動が、インボイス始動一か月を前にしてようやく一般社会へ向けて各社マスコミが報道を始めました。
STOPインボイスはここへくるまで30万を超える賛同を集めた市民運動ですが、私も様々な手段でこの運動に参加したからこそ、今日は少し厳しい目でこの晴れ舞台を見つめてみたいと思います。
なぜ「今」なぜ「全マスコミ一斉」なのか、これが偶然であるはずがありません。一方には、STOPインボイス運動の努力が実を結んで暴いたインボイスという制度自体の正体が事実上運用不可能な出来損ないであり、運用すると日本の景気にとどめをさすからという見方もありますが、それで政府が動いたかというと怪しいです。なぜなら自民党と財務省がこれまで一度でも税制で、一般国民のためを思った決断などしたことがないからです。
だとすれば考えられる可能性は、岸田首相のリスクヘッジか、反岸田派の奇襲攻撃です。所詮は自民党の内部の話ですが、自民党は安定過半数で膨れ上がった時こそ、派閥闘争しか考えません。
岸田首相のリスクヘッジは、遠からずインボイスが座礁したり、向こう数年を経った時に引き下げるにも「言い訳のアリバイ」が必要です。その時「9月5日の記者会見」は「民意の反対もあり、私は民意を改めて汲むことにした」という出鱈目な言い訳に使われてしまうのです。
もう一つの反岸田派による「民意を自分たちの道具にする」は、今後の岸田政権が、税制改革で苦難の山を辿る時「あの時民意を汲んでおけば」と、野党、他派閥からも槍玉にあげられるのです。
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