(株)ガジェットリンク代表・平松広和氏をお迎えして語って頂く今回は「平松広和インタビュー・6富野由悠季とダバのラストと」

前回は「平松広和インタビュー・5ダバの声とダバの中身の実態と」

――ここからは、少し富野由悠季監督についてお伺いしたいと思います。たとえば、富野由悠季監督作品だと、スピンオフで起用される声優さんが多いですよね。西村知道さんとか速水奨さんですとか。女性陣で言えば川村万梨阿さんとか島津冴子さんですとか。『エルガイム』アムの本多知恵子さんも『機動戦士ガンダムZZ』(1986年)でメインヒロインでしたし。平松さんも、『エルガイム』だけかなと思ったら、『ターンエーガンダム』(1999年)にも出演してらっしゃいますよね。

平松 でも『ターンエーガンダム』は一話だけでしたよ。

――富野監督というと、アフレコスタジオにまでやってきて、ご自身で声優さん達に、演技付けをしたりするなど、ファンや業界では有名だったのですが、『エルガイム』でもありましたか?

『重戦機エルガイム』総監督・富野由悠季

平松 ありましたよ。ただ、あのなんだろうな。男性(声優)と女性(声優)では接し方が違うので女性に対しては優しくっていうイメージがあるんですが、僕たちなんかには「だから! 平松くん!」とかいう感じで、バーッとくるっていう(笑)。

――でも、演出ロジックとしては、それは、エビデンスはあるものだったものですよね。

平松 そうですね、うん、そうです。ただ、演出の表現方法。富野監督は紳士ですので、女性には優しく、男には厳しく! はっきりくっきりっていう感じですね(笑)。

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