前回は「三留まゆみ×市川大賀 第十五夜「三留まゆみとこれからの映画と」」

三留 うん、そうなんだよ。だから本当は「無駄のように見える」だけで、無駄なんか一つもないんだよ。無駄な作品は一つもないから、まずは観ておかないといけないんだよ。観る前に情報を集めて安全パイを、じゃなくって、もっと興味を広げて、映画だったらどんな映画も片っ端から観る! ネットで評判が悪い映画だって「他人はこれだけ悪く言うけれども、自分には面白い作品かもしれない」って思うところからはじめないと。いざ観て「やっぱり面白くなかった」でもいいわけ! それはそれで、大切な経験値になるんだから。でも、今の子はそれを嫌がっちゃってるのね、怖がっちゃってるのね。でも、それではダメなの。私が映画の学校で教えていた時に、教え子に言われたのが「何を観ればいいのか、分からないんです」って。だったらさ、映画館に行って、レンタルショップでもいいから行って、そこに山ほど映画があるわけじゃない? でも、世間一般で名作と言われてる映画、公開当時に大ヒットした映画のタイトルは分かるんだけど、誰かに背中を押されないと、どれを選べばいいのか分からないって言うのね。で、「どうしようかな?」って悩んだ結果、「こないだまでやってたから」って理由で『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年 監督: 行定勲)を選ぶ……んだって!(笑)

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