それでは、このキット最大の売りである、飛行形態への変形プロセスを見ていこう(うん、この言い方、往年の『宇宙刑事』シリーズみたいでいいぞ(笑))。
まず、上半身と下半身を繋いでいるジョイントを伸ばし、上半身を浮かせた状態にする。
股間のアーマーを前方に突き出し、両脚を後方に伸ばし、機体を腰で逆に折り畳む。
肩アーマーを二重ジョイントを畳んで身体に腕を密着させ、バインダーを前後に180度展開させて、ビーム発射口が前方を向くようにセットする。
完成した、ギャプランモビル・アーマー(飛行)形態。
メッサーラの曲線美とは違った意味で硬質で、またその変形方法も、バルキリーの影響をシンプルに受けながらも、富野ロボットアニメ歴代変形主役メカの系譜の上にあるという、敵メカながらも重要なポジションのギャプランが、過不足なく立体化された好例であると言えるだろう。