ペガッサ星人

悲しみの宇宙人、ペガッサ星人は、バンダイウルトラ怪獣ソフビシリーズのペガッサ星人をアクションカスタムしたものと、バンダイの食玩ウルトラ怪獣名鑑「ウルトラセブン編・プレミアムエディション」でラインナップされた「ダーク・ゾーン」の二つを演出に使用した。

まずはソフビカスタム版の解説から。

バンダイ怪獣ソフビのペガッサ星人は、シリーズスタートと同時の1983年にリリースされた。

その再現性は、現代の目で見ると厳しいものがあるが、それ以上に荒っぽい塗装が損をさせていた感は強く、丁寧にリペイントしてやれば、なかなか本編に登場したペガッサのキャラを上手く捕らえて立体化してあるアイテムである。

やや上半身が大きい印象を受け、顔の面取りも正確ではないが、全身ザラつきで野性味溢れていたキングザウルスシリーズ版のペガッサ星人から、数年から経過していなかったという時代性も考慮すれば、当時としては充分に頑張ったクオリティといえるのではないだろうか。

ブログ再現画像での演出を考えると、むしろネックは、その直立不動のポーズであり、それはもちろん、本編でペガッサがアクティブな戦闘を行っていない事実を思えば、この静的なポーズは玩具としてはイメージどおりであるのではあるが、むしろ筆者のブログ演出での、この話再現では、戦闘そのものよりも、ダンとの会話シーンがメインになるので、細かい(特に腕の)演技が出来ないと、画像に全く変化がみれなくなるのである。

なので、今回はタカラトミーが2006年の『魔弾戦記リュウケンドー』の可動素体として単独発売していた、アクションヒーロープロを仕込んでカスタムすることにした。

タカラトミー アクションヒーロープロ 黒素体

いつものように、ソフビを切り刻み、中に素体を仕込んでいくわけだが、今回筆者が可動化したのは、ペガッサ星人の上半身(腕と腰)のみであった。

下半身は、特に可動する必要もないと判断したからでもあるが、実は予算の関係上、下半身は別のキャラクターソフビの可動化に使用するからである。

今回使われなかった、アクションヒーロープロの下半身が何に使われたか。いずれ皆様方にお披露目することもあると思うので、その時は「あぁこれだったのか」と暖かい目で迎えてやってください(笑)

ペガッサ星人のスーツは黒ベースなので、最初から黒い素体部分は塗装しないでカスタムに使用。ソフビ本体部分は本編どおりにリペイントした。

一見漆黒に見える顔の黒は、実は複数段階に分けて濃さを調節した青をまず塗り、そこにアクセントとしてデイトナグリーンを塗っていき、最後にクリアブルーで全体をコーティングすることで表現。

ホワイトはつや消しで、全身のモールドには赤いアクセントを入れて、胸の赤い部分はまずシルバーで塗ってから、クリアオレンジ・クリアレッドなどで数段階に分けてグラデ塗装をしてみた。

ウルトラ怪獣名鑑「ダーク・ゾーン」

一方、アンヌの部屋の再現を主目的として今回使用した、食玩ウルトラ怪獣名鑑「ダーク・ゾーン」は、「ウルトラセブン編・1」でまずラインナップされたが、今回撮影に使用したのは、クリアパーツを使って再販された「プレミアムエディション」「ダーク・ゾーン」である。

このアイテムでは、不完全ながらもアンヌの部屋の家具や小物が一部再現されていて、今回の演出の方向性を大きく手助けしてくれたアイテムなのである。

今回はこのアイテムを無改造で、インターミッション本文の解説とおり、撮影に使用して演出している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事