代替テキスト
『怪奇大作戦』メインタイトル
代替テキスト
『怪奇大作戦』メインメンバー

東野氏が、『怪奇大作戦』に対して、並々ならぬ思い入れを持っていたことは疑うに値せず、またこういった、セルフバスティーシュ手法の多さを見ても、東野氏がこのシリーズに対して、当初はかなり肩の力を抜いて、趣味性で向き合っていたことがわかる。

ちなみに東野氏は、『探偵ガレリオ』主人公の科学者・湯川学を、俳優・佐野史郎氏のイメージで書いたと言っており、文春文庫版ではその佐野氏が解説を書いていて「僕がもし、湯川役を演じるのであれば」という仮定で、喜々として佐野氏は筆を進めているのだが、その後ドラマ化されて、湯川=福山雅治のイメージが国民的に定着してしまった今となっては、何かいたたまれないものを感じてしまうのは、筆者だけだろうか(笑)
例えるなら、ドラフト会議で「巨人選抜 桑田真澄」アナウンスを聞く直前の、清原選手を見るような気分である(笑)

もっとも「そこ」にも、『ガリレオ』シリーズによる、『怪奇大作戦』への思い入れを見図る事は容易で、元々『怪奇大作戦』は、実質的な主演を、昭和のバイプレイヤー俳優だった岸田森氏が務め、そして「『怪奇大作戦』といえば」で最高傑作を語るのであれば、実相寺昭雄監督作品の『京都買います』を、誰もが挙げるだろうことも、これもSFドラマファンの間では常識。

代替テキスト
『怪奇大作戦』『京都買います』(監督・実相寺昭雄)タイトルバック

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事