山際永三インタビュー 第一夜「山際永三と市川森一と『仮面の墓場』と」
山際永三インタビュー 第二夜「山際永三と『コメットさん』と上原正三と」
山際永三インタビュー 第三夜「山際永三と『帰ってきたウルトラマン』と」
山際永三インタビュー 第四夜「山際永三とエース、タロウ、レオと」
山際永三インタビュー 第五夜「山際永三と五社英雄と『日本沈没』と」
山際永三インタビュー 第六夜「山際永三と子役選びと『サンキュー先生』と」
山際永三インタビュー 第七夜「山際永三とミュシャと映画の狂気と」
山際永三インタビュー 最終夜「山際永三と佐藤重臣と小津安二郎と」
今回UPした山際永三監督のインタビューは、2007年の秋に収録され、当時筆者が運営していたブログに掲載されたのだが、その後数か月してネットで懇意にしてくださってる方経由で連絡が入った。山際永三監督とは往年の名コンビであって、インタビュー中にも名前が頻出していた、脚本家の市川森一(当時ご存命)氏が、拙ブログを読んでくださり、山際監督インタビューにも目を通され、コメントをしてくださったという話だ。
元から筆者の「市川大河」という名前は、脚本家の市川森一氏から勝手に頂いた冠だったりするのだが(名前の方の「大河」は、俳優でもありミュージシャンの石橋凌氏の御子息の名前から)、その市川氏から寄せられたコメントを読んで、筆者は愕然とした。驚愕した。言葉を失った。
実はインタビューの後(これは本業でインタビューを行った経験のあるライターさんであるなら誰もが経験している事だが)山際監督にゲラチェックをして頂いたのだが、その時に山際監督が「あなたがいろいろ乗せるものだから、ついついしゃべり過ぎちゃって(笑)」と、いくつか修正を指示されたのだが、それと同時に「市川森一に関するところを、何か所か書き足しておきました」と原稿を返して頂いたのだ。
市川森一氏のコメントは以下になるが、そのコメントはさすが日本随一だった脚本家の物だけあって、山際監督の「書き足し」の意図を的確にとらえた物であった。