ビラ星人は、バンダイウルトラ怪獣ソフビシリーズのビラ星人を撮影に使用した。
このアイテムは、1994年に発売されたが、このころはバンダイが、旧作の怪獣ソフビを野心的なアプローチで商品展開していた時期。
平成ウルトラマンシリーズ前夜でもあるこの時期は、ソフビ造形技術も格段に進歩しており、それまでの技術では商品化できないような奇抜なデザインの怪獣も、続々商品化されていた。
その技術革新の恩恵は、特にセブンの怪獣のソフビが預かった。
ナース、クレージーゴン、そして今回紹介するこのビラ星人は、塩ビとソフビという異種材質を上手く組み合わせることによって、ソフビ単質では再現できなかったデザイン・造形を立体化させたのである。
ビラ星人は、さらにボディ前後がネジ止めで、足元には自立させるための吸盤もついている。(この吸盤は目立つので、今回の撮影演出では切り取ってある)
特異なシルエットや、独特の目つきの再現度も完璧。
ウチワエビをベースにしたと言われれる、デザインを活かしきっている。
今回はこのアイテムは体表各所に、ガンダムマーカー墨入れ用のブラウンで墨入れをしただけで
後は無改造で使用している。
ウルトラホーク3号
ウルトラ警備隊の主力戦闘機・ウルトラホーク3号は、この話の再現特撮を行った時は、まだHDMウルトラ超兵器などがまだ発売されていなかった時期なので、バンダイが2000年に再販したプラモデルキットを使用した。
このキットの成り立ちや経緯については、ウルトラセブン第2話『緑の恐怖』のインターミッションの「ウルトラホーク2号」の項で解説している。
ウルトラホーク3号は、2号に比べればコンパクトなまとまったデザインであるため、このプラモデル版でも秘密基地に収納するギミックの影響を受けにくく、バンダイの秘密基地プラモデルのホーク3種の中では、もっともディフォルメが少なく仕上がっている。
細かい面構成の解釈や、主翼の形などに難はあるが、その大きなゼンマイボックスさえオミットしてしまえば、充分鑑賞に堪えるクオリティを保っている。
まずは上記したように、あまりにも大きすぎるゼンマイボックスを丁寧にカットソーで切り飛ばす。
それ以外に手を入れた箇所は、機首先端に0.8mm真鍮線でアンテナを付けただけ。
後はデカールとMrカラーで、劇中カラーリングを再現した。デカールを使ったのは、機体ナンバーと地球防衛軍マーク。黒のデカールは機体側面部の三角形の部分だけ。
垂直尾翼と主翼の部分の黒は、Mrカラーで塗装した。主翼のミサイル(?)部分は先端を黒で、基部を白で塗装。
機種はアンテナ込み白で塗装し、機種周りは金色で塗り分けた。 三段コクピット(?)の窓(?)と、機種脇のインテークはつや消し黒で塗装した。