本編の冒頭は、夜の街をポインターがパトロールしているカットから。
照明を暗くして露出を落として撮影したポインターに、夜のネオンをフォトショ描画で加えて雰囲気を出した。
マーミットのゼロワンフィギア登場カットも、同じ処理をしている。
チブル星人はバンダイの怪獣ソフビで発売されていない上に、作品中の戦闘も深夜のデパート屋上で等身大。再現演出がかなり難しい素材なのだが、食玩のチブル星人が手に入ったので、再現ラインナップに加えてみた。
さすがにデパート屋上のセットは組めないので、食玩のヴィネット土台になっている柵だけを利用して1カット。
ウルトラセブンはウルトラ超合金を使用。
目とビームランプは、フォトショップ処理で光らせてある。
セブンとチブルの格闘カットは、大きさの違う二つのフィギアをフォトショで合成して作った画像。
セブンの腕にはブレぼかし効果。
とどめのエメリウム光線は、バンク描画を使用した。
ラストカットの「午前零時」を指すデジタルネオン時計は、黒レイヤーを背景にしたフォトショ描画で再現した。
チブル星人
チブル星人は食玩「ウルトラ怪獣名鑑」の「ウルトラマン&ウルトラセブン 1st.SEASON EPOSODES」にラインナップされていた「アンドロイド0指令」を使用した。
食玩「ウルトラ怪獣名鑑」とは、2000年代にバンダイが展開していた食玩で、ウルトラシリーズの名シーンを小サイズヴィネットで再現していく商品。
そのシリーズの中では、確かにヴィネットならではの、「セブン暗殺計画」などの傑作アイテムも商品化されてはいるが、その大多数のアイテムに関しては、特に名場面として特筆するべきアイテムではない物も多い。
しかし、ちょっとベースのついたフィギアとして、HGガシャポンの上位商品として認識する分には、ハイクオリティな食玩シリーズではあった。
今回のチブル星人に関しても、特にヴィネットとしての特徴はないが、むしろチブル星人の登場は1シーンしかないので、これしかないだろうという銀座・松屋の屋上の柵前をベースにしている。
操演で表現されたチブル星人を再現するために、正面からは見えない位置で、後ろから支え棒が頭部を固定している構成。 頭部の銀の塗装表現も素晴らしく、サイズを考慮すればこれ以上無い出来栄え。今回はこのアイテムを、商品そのままに撮影に使用している。