ニセウルトラマン
ウルトラマンの信用を失墜させるために、ザラブ星人が化けたニセウルトラマンは、ザラブ星人同様、2000年にバンダイがウルフェス2000で限定発売した、「ザラブ星人&ニセウルトラマン」セットのニセウルトラマンを使用した。
この時期のソフビのリアル志向までは、例えばニセウルトラマン、ニセウルトラセブンというキャラは、通常のウルトラマンやウルトラセブンのソフビ原型の、些細な改修で作れるため、バンダイでは以前から、ニセウルトラヒーローのソフビ化は行っていた。
1983年に最初に造形された、ウルトラヒーローシリーズのウルトラマンとウルトラセブンは、それぞれニセ版の記号造形を追加された形で、1995年にウルトラマンフェスティバルで限定発売され、共に2000年に、新規造形版のウルトラマンとウルトラセブンの原型を改修したバージョンが、リニューアル発売されたという経緯を持っている。
ウルトラのニセヒーローとしてはその他にも、2002年にニセウルトラマンAともいえるエースロボットが、2006年には映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』のニセウルトラマンメビウスが、それぞれ主人公の原型を改修して発売されている。
しかし、今回のニセウルトラマンに関しては、お手軽原型改修というだけではなく、実際のニセウルトラマンの(ウルトラマンスーツとは違う)ディティールを、きっちり再現するだけではなく、拳も握り手に変更するなど、心配りが行き届いているのがしっかり見て取れる。
本当ならばこのソフビも、フルアクション化して、演出に活かすべきだったのだろうが、今回はコストとスケジュールなどの問題でフルアクション化は見送り、ソフビの状態そのままで、撮影演出に使用している。