また、違った目で見れば、ウルトラ超合金のシリーズ展開スタートは2004年なのだが、その開始年は、オオツカ企画とメディコムの「素体にスーツとマスクを装着するフィギュア」ウルトラヒーローの発売開始年と完全に一致する。
ちょっと視点を変えて考えてみれば、この時期、バンダイが、ではなく円谷プロが、多様なメーカーに、多彩な方法で、昭和のウルトラマン達を、アクションフィギュアという形で売り込もうとしていた企業戦略の形跡も見えるのである。
そこへきて、これは今回紹介する3種類のフィギュアが全てほぼ同じサイズ、スケールなのだが、全長が約18㎝。これはメタ的なスケールで言えば、着ぐるみに対して1/10であり、これは1983年から2013年まで続く、ウルトラヒーローシリーズのソフビと全く同じ数値であり、つまり同サイズで展開している、ウルトラ怪獣シリーズのソフビとも、ほぼ絡める大きさとなっており、ここは重要なポイントになった。

全ウルトラヒーロー共通素体なので、セブンで見ると多少細身かも

そして、ウルトラ超合金のウルトラセブンの発売は、同シリーズのウルトラマンと同時。まさにここで「超合金ウルトラセブンの夢よもう一度」が開花したのである。

付属品は交換手首×5、アイスラッガー×2(予備含む)、ディスプレイベース。

公式サイトより

ウルトラ超合金のオプションは上記のとおり。5つの手首は、拳×2、平手×2、エメリウム光線用2本指×2、アイスラッガーを握れる右手首、以上である。
シリーズは、ウルトラセブンと初代ウルトラマンから始まり、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンAと続いて順調なように見えた。

腕の可動。この時代で既に二重関節を採用している


しかし、翌年ウルトラマンネクサスの放映を主軸とした「Nプロジェクト」が失敗に終わり、その関連商品としてのウルトラ超合金も、ウルトラマンネクサスの商品化で一度止まってしまった。
そこで商品化は一度途絶えてしまったが、シリーズが終焉したとすっかり認識されてしまった2006年、突然ウルトラマンタロウがリリースされて、テレビでも『ウルトラマンメビウス』(2006年)が30年以上ぶりに、テレビでウルトラ兄弟が集まる作劇をしていたので、このシリーズにも期待が集まったが、再始動したシリーズはタロウを商品化しただけで、盛り上がったファンはすっかり肩透かしを食らってしまう羽目になった。

GD-58 ウルトラ超合金 ウルトラマン 2004年4月 4378円

GD-67 ウルトラ超合金 帰ってきたウルトラマン 2004年9月 4950円

GD-74 ウルトラ超合金 ウルトラマンA 2004年12月 4620円

GD-75 ウルトラ超合金 ウルトラマンネクサス(ジュネッス) 2005年2月 4378円

GD-97 ウルトラ超合金 ウルトラマンタロウ 2006年2月 4730円

公式サイトより

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