開脚は、むしろULTRA-ACT辺りより広がるが、それになんの意味があるのかは分からない

とりあえず、可動範囲に関しては、このサイズでこれ以上は求めてはいけないだろう。
肘や膝も二重関節は不可能だが、ライン取りのさじ加減で、100度近くには曲げられるようになっている。肩の関節はボディとの密着感は薄いが、その分可動範囲が確保されている。

このシリーズ「全長10㎝」というのが絶妙な匙加減で、この身長設定は、他のヒーローの「〇動」シリーズと同じだが、ウルトラシリーズに限っては、今現在販売展開されている、ウルトラ怪獣シリーズソフビの、いわゆる正統派怪獣ジャンルのキャラと「スケールが一致する」のである。ここだけを以てして、このフィギュアの存在価値は、他の作品の「〇動」シリーズよりワンランク高まる。
かつて、旧ウルトラ怪獣シリーズソフビに合わせる為、S.H.Figuartsとは違った「ULTRA-ACT」というブランドを立ち上げざるを得なかったウルトラの孤高さが、今回はサイズを落としてだが、逆に有利に働くようになった事実は、一つの歴史として面白いと言えよう。

膝も一軸だが、造形のすり合わせでかなり折り畳める。足首もボールジョイント

造形の方は、さすがにアップにするのはきついが、気分の問題かもしれないが、目の部分は(というか頭部が)クリアパーツで成形されている。その代わり、セブンの場合は臀部の銀ラインだけだが、他のウルトラマン等では、背部の塗装が省略されている仕様も仕方なく存在している(一応大賀さんは各ウルトラヒーロー全員の背中は塗り足してある)。

意外と細かく可動箇所は多いので、想像以上にポージングは決まる。

これはこれで、リペイントするだけで充分に見栄えはアップするのだが、目の角度などは21世紀現代のマスクをモデルにしているので、少し釣り目になってしまっているのは、好みが別れるところだろうか。

さて、「楽しく面白く、自分も観てくれる人も満足する『オモ写』を作ろう」で始まった連載のはずが、こうして実に7回にも渡って「ウルトラセブンのアクションフィギュアの歴史」を(目立った商品だけ)ざっとなぞってきたが、先ほども書いたが、これらは実は、この後の「オモ写講座」において、かなり重心のある情報になってくるのである。
つまり「カップリング」

前回紹介したS.H.Figuartsと、今回の掌動SHODO。大小のセブンの大きさが、次の展開に!


いや、腐女子や萌えオタクによる、二次創作のキャラの組み合わせでないが、三次元における「そういうこと」が、次回の重要テーマになってくるのです。
ここまで7回、お付き合いありがとうございました。オモ写に釣られてこんな長文の連載を7回も読まされて、少しでも「面白いよね」とまずは思って頂ければめっけもの。

次回からは新展開「魁!オモ写塾・8 「ウルトラセブンと怪獣宇宙人カップリング 」

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