23世紀頃の太陽系。
地球は高性能AIの反乱により壊滅した。
その時代の人類は、太陽系の各惑星でそれぞれに生存し、生身の肉体から脱却することに成功し、モーフと呼ばれる義体を乗り換えることで、既に人間以上の生命体に進化しようとしていた。

『エクリプス・フェイズ』公式

そんな社会でも、様々な陰謀やトラブルは渦巻く。コングロマリットや巨大テロリスト組織による謀略や騒乱。
地球外生命体の存在による危機や、未だ明かされない太陽系の謎が、人類の存亡を脅かす。
それら、人類社会の存続に危機を成す可能性のある事件が「X-リスク」という呼称で認定され、謎の組織「ファイアウォール」のエージェント達は、様々な太陽系内惑星(多次元宇宙を含む)のX-リスク発生地へ向かい、あらゆる敵と妨害、障害になる条件を排除して、ミッションをクリアせねばならぬ。

心はソフトウェア。プログラムしろ。
肉体は入れ物に過ぎない。交換せよ。
死は単なる病気だ。治療せよ。
絶滅の危機が近づいている。立ち向かえ。

『エクリプス・フェイズ』公式
『エクリプス・フェイズ』公式

主人公の名はダン・ワン。彼は後にコードネーム「バレット」と呼ばれるようになるが、モーフ(義体)は男女、どちらの入れ物も使いこなし、特に精神的ジェンダーを持たない両性具有者。
ルーツを辿れば中華系なのかもしれないが、中国語のみならず英語も日本語も話すことが出来るが、その代わり人とかかわるのが苦手で、会話も不得意で、剣を交えて語り合うを主とする人物である。
特技としては、電脳技術を使ったサイバーハックや情報空間へのダイブ能力。これにより、どんな状況下でも情報システムにアクセスして、自分の状況やとるべき行動を正確につかみ取ることが出来る。
その上で、「彼」はそもそも、剣に生き、剣の道を究めんとする「武士道の人」である。
薬丸自顕流(旧日本の薩摩藩に伝わった古流剣術)を会得していて、わかりやすく言えば、宇宙未来SFに登場する、『ルパン三世』の石川五右衛門」『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年)に登場する草薙素子」を合わせた人物像が、両性具有になったような人物。
禅宗にも傾倒し、普段は中華料理を作る趣味を嗜むが、元々の彼(彼女?)は火星の辺境で孤立していたところを、Barsoomians(火星辺境の荒涼とした不穏な地域に住む下層階級の抵抗勢力)に助けられ、一宿一飯の恩義として、彼らを弾圧しようとするメガコーポ連合(タルシス・リーグ(政治組織)とエコロジーン(ハイパーコープ))との戦いに参加したが、敗れ去り、金星の辺境のさらに奥の、観光地化された「アフロディーテ・プライム」という、バーチャル竹林の奥でひっそり暮らしていた。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事