日本庭園で繰り広げられる、セブン・ビラ星人・ウルトラ警備隊戦闘機群・ビラ星人円盤群の戦い。
今回は、ビラ星人の円盤の立体物が、どこにもないことを踏まえて、セブンとビラ星人が戦うシーンの、セットの雰囲気の再現に勤めた。
と言っても、筆者のブログ画像用特撮セットは、便乗上パーマネントセットなので、あくまでそれっぽい立体物を追加配置することで、雰囲気を再現することに終始した。
まずは画像の説明を順番どおりにしていくことにしよう。
一番手は、本話で印象的なカットでもある、テレビ画面の中のビラ星人。
このカットは、まず透明プラ板で作った箱の中に、ソフビのビラ星人を入れて、その中にドライアイスの煙を吹き込んで、出来上がった撮影画像を、テレビ画面の中にはめ込んで、最後に緑色のフィルター処理をフォトショで行うという、意外と手が込んだカットなのである(笑)
その次は、地球防衛軍の独房に閉じ込められたダン。
「ダンはどさくさに紛れて、セブンに変身して檻を壊して脱出したけど、その後のフォローはどうなってるんだろう」は今では笑いネタだが、今回はこの檻を、1mmプラ棒とケント紙で製作。
アイテムを所持している方ならご存知だと思うが、ウルトラアクションヒーローのウルトラセブンと、ハイパーウルトラマンのダンではサイズがかなり違う。
今回は、3カット目の兼ね合いもあったので、檻のサイズはアクションヒーローのセブンに準拠して製作。
1カット目のダンは、別撮りしたフィギアをフォトショではめ込み合成した。
3カット目での檻破壊は、本当に檻の鉄格子を壊して撮影。
セブンの腕や格子の一本一本に、それぞれ動きブレぼかしをかけてある。
ホーク1号・3号ランデヴーの空中戦は新撮影カット。
敵円盤の立体物がないので、ホークだけで頑張ってもらっている。
円盤が墜落爆発炎上したカットを経て、巨大ビラ星人の登場になる。
セットは基本、青空・緑山・草原セット。
本編ではここは日本庭園という設定なので、今回はその雰囲気を再現するべく、いくつかの小道具を用意した。
まずは、この戦闘シーンで誰もが思い出すだろう鳥居の列。
これは角プラ棒を組み合わせて作ったものを、スチロール土台に並べて固定したものを用意した。
その他の五重塔、寺などは、日本の古城などのプラモデルなどで、古くから知られる童友社の「日本の伝統美シリーズ 1/400 興福寺」を使用した。
本編のセットがかもし出していた優美さには、及ぶべくもないが、絶妙のサイズ・ディティールのプラモデルを得たことで、雰囲気だけは伝わっているのでないだろうか。
ビラ星人の黄色いスモーク、怪光線、セブンのバリア、ストップ光線、ウルトラホークの光線、そして全編のセブンの目とビームランプは、すべてフォトショップ描画。
円盤墜落やビラ星人が炎上する際の爆煙や炎、アイスラッガーはバンクから。
ビラ星人の切断は、実際のソフビを切断したのではなく、角度を変えて写した二枚のビラ星人を、フォトショで合成したカットである。