幻の町バラージ 幻の国琉球王国
南川 竜・金城哲夫
野長瀬三摩地
高野宏一
「中近東に巨大な隕石が落下し、それ以来不思議な事件が次々と起こっている。科学特捜隊パリ本部から、連絡員のジムがやってきた。その話によれば、パリ本部に、トルコ・インド両支部に調査隊を派遣したが、いずれも行方不明になったという。ついにパリ本部は、日本支部の出動を要請してきたのである」
「あ! キャップ! あれは!?」
「あれは強力な、磁力光線だ」
「光の壁は、こいつの仕業だったんだ!」
「あ! バラージだ!謎の街、バラージだ」
「バラージは、古い伝えの中に出てくる街です。この街は、かって大いに栄えた街だったのですが、今では地図にも名前の載っていない、ゴーストタウンになってしまいました。学者の中に、実在の街ではないという人くらいいるくらいです」
「わたくしの名前は、チャータム。遠い昔、この街は、シルクロードの公益地として栄えに栄えておりました。ところが、ある日からこの街に、急に人がこなくなりました。アントラーの仕業なのです」
「しかし、あの怪物はなぜこの街を襲わないのです?」
「ノアの神の守りです」
「あぁ……ウルトラマンだ!」
「ノアの神です。この青い石が、この街をアントラーから守っているのです」
「一種の魔よけかもしれん……」