(劇中、倒れていたゼットン星人が起き上がる背中)

まず、最初の「倒れていたゼットン星人が、むっくり起き上がる1カット目」で、画像に赤を入れたのでお分かりになると思うが、めっちゃ後頭部の目が、そのまんまあるのである!
で、この(ケムール人の時は、真後ろにあった)「後頭部の目」が、斜めに身体を開いて起き上がるゼットン星人の、左肩の後ろ辺りにあるということは、僕の「首の捻り角度は45度ぐらい」説と、完全に一致する。まずこれが証明。

(消え去ろうとするゼットン星人)

二つ目は、これも赤を入れたメインの画像なのだが、こっちは分かりにくいが3カット目。科学特捜隊の必殺兵器・マルス133の直撃を食らったゼットン星人が。悶えながらスーッと消えていくという演出のカット。
ここで、オーバーラップ合成の為に、ディティールが確認し辛くはなってはいるが、今度はゼットン星人は、右肩の方をカメラに向けて、項垂れて消えていくのであるが、この時カメラにははっきりと、元になったケムール人の正面顔が、右肩より多少、正面向きで、しかもちゃんと(ないと言われていた)「右目」も確認されて、はっきり見えるのである!

以上を踏まえて「ゼットン星人の真実」に関して、ここまでを整理しよう。

・ケムール人の頭部は、『ウルトラQ』『2020年の挑戦』で造形された物を、そのまま『ウルトラマン』『禁じられた言葉』でも、ケムール人二代目として流用されており(写真参照 この時のボディは、『人間標本5・6』の、ダダのボディを塗り直して使用している)、そこでは元のケムールからは改修されていないため(証言あり)ゼットン星人に使用する直前までも、元のケムール人頭部だったことは明らかである。

(『ウルトラマン』『禁じられた言葉』に登場するケムール人二代目)

・ゼットン星人の「首から下」は、最終回直前に撮られた『来たのは誰だ』で登場した、等身大ケロニアの、首から下、スーツ、手袋がそのまま使用されている(画像参照。登場シーンが夜間で分かりにくいので、キャプチュア画像のガンマ補正を弄って、見やすくしてみた)

・問題は、以上の二つを繋ぎ合わせて「ゼットン星人」を作る際に、ケムール人の頭部を、どの程度の角度で、ボディに付けたのか。その際、ケムール人の頭部は、『光跡』氏が述べたように、カスタムされたのか? の、2点が最大のポイントになる。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事