★その大きさ。

元々、そして『ウルトラマンタロウ』(1973年)に至るまで、マルサン、ブルマァクのソフビは、スタンダードサイズと呼ばれるものが23㎝ほどで、30㎝大の物が「大サイズ」と呼ばれるフォーマットがあったが、セブンの場合、もちろんスタンダードサイズも発売されたのだが、出荷数、販売数ともに、群を抜いてウルトラセブン450円の大サイズがトップを飾っていて、これはブルマァクのソフビシリーズでも珍しい現象なのだが、筆者達の世代で「当時のセブンのソフビ」といえば、俄然「こちら」が思い出されるのである。


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比較写真に用いたウルトラ超合金のウルトラセブンは、1983年から30年続いた、バンダイのソフビ人形ウルトラヒーローシリーズのサイズと同じである。悠にその倍はあろうかという身長。迫力である。


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もう一方の比較画像は、同じブルマァクのスタンダードサイズのベル星人との比較。セブンももちろんスタンダードサイズでも発売されたが、圧倒的にこの450サイズの方が、売り上げが高かったと記録が残っている。
ちなみに、マルサンのウルトラセブンソフビでは、これよりもっと大きなサイズもあったと聞く。

★この当時品ソフビは、果たして具体的にはいつの商品か?

筆者は1966年生まれ。物心ついた時には『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』の再放送が毎日繰り返されて、その中で怪獣ソフビを手にしてきたわけだが。
マルサンが潰れたのが1968年であり、その翌年にブルマァクがすぐに興された事実を考えると、当時筆者が持っていたセブンソフビは、ブルマァク製であると考えるのが至極真っ当ではある。
そして、今回紹介するセブンソフビも、足の裏に、水牛を模したマークと共に、「ブルマァク」の刻印が刻み込まれているので、これで(個体差はあれ)当時の筆者の初所持セブンソフビと、条件は完全一致!……と言いたいところではあるのだが……。

どうやらブルマァクが興された当初は、ドタバタが激しく混乱も大きかったため、初期のウルトラセブンソフビは、袋こそブルマァク名義だが、足裏の刻印はマルサンのままという商品が多かったらしい(マルサンに残っていた不良在庫の処分から始めたという説もある)。その後、70年代に入って、あらたにセブン450を生産する時に、ブルマァクの刻印を入れ直したという話だ。
なので、筆者が3歳(1969年)か4歳(1970年)に、最初にセブンソフビを購入した時は、マルサン刻印であったのかもしれない。

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