本話の特撮の見所は、本編解説にもあったように
広大な石油コンビナートを包む、紅蓮の炎のクライシスである。
そのための鍵は、コンビナート地帯のセット構築再現にかかっていた。
実は本話の特撮再現は、ブログ版当時、初期にアップされた『帰ってきたウルトラマン』(1971年)『タッコング大逆襲』と、同時に撮影された。
つまり、撮影自体は2007年の春に済んでいたのである。
今回のアップの15年昔にもなる。
当時は2本撮りということもあったが、セット構築には半日を費やした。
Nゲージのストラクチュアをはじめとして、プラ棒で作ったオイルパイプや、紙で作ったオイルタンク、ピンポン玉とプラ板で作ったガスタンクや、ジャンクパーツで作ったプラントなど、様々なミニチュアを配置して、コンビナートセットを構築していった。
序盤の海洋上のシーンはプール撮影。
囮に使うドラム缶は、Nゲージストラクチュアのオマケにあった物。
タンカーは、毎度おなじみレベル社のグラスゴータンカーキットを使用。
ビートルは操演で撮影した。
やがてコンビナートに上陸するペスター。
様々なアングルから撮影して、後で炎を合成した。
ウルトラマン登場。
放ったスペシウム光線が、ペスターにとどめを刺すシーンでは、本来ペスターはうずくまって萎んでいる状態なのだが、ソフビフィギュアではその演技が出来ないため、うつぶせに倒した状態で演出をした。
そしてウルトラ水流。水流はフォトショップ描画。
1カットごとに、炎がだんだん弱まっていくように描画して、ラストカットでは炎は消えて、黒煙が昇るだけになって画像は終了する。
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