『ウルトラセブン』(1967年)、いやウルトラシリーズの中でも三本の指に入るだろう「夕焼け戦闘」の一つ。
我らがウルトラセブンとメトロン星人の戦いは、筆者にとっても初めての夕焼け特撮であり、試行錯誤を繰り返しながらの撮影・画像加工になった。
その露払いとしての「メトロン」煙草と、その中身の小道具。
これは素直に劇中とおりのフォントで「EE」と描いた画像をプリントアウトして、市販の紙巻き煙草のパッケージとすり替えたものを撮影に使用した。
分解された「煙草の中身」はその煙草の中身そのままだが、宇宙ケシの実を再現する為に、赤いビーズを混ぜ込んでそれらしくしてみた。
その後のシーンで、ポインターに迫るダンプカーはトミカから。
『ウルトラセブン』では、異星人がダンプを操り迫る描写が多いので、トミカでそれらしき、60年代の形状のダンプを用意して、これからの再現でもたびたび登場させることになる。