ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、メカ単位での紹介をする大好評連載。
とか言いながら、ガンプラ以外も紹介してきたのは、MiddleEdge時代から変わらず、最近では「もはや富野作品でも、アニメメカですらない」グッズまで紹介し始めた迷走コーナー!

今回から8回の連載で、東映戦隊シリーズ初期の名作『超電子バイオマン』(1984年)の、最新玩具や当時品玩具を紹介してまいります!

超電子! バイオマン!

まぁ、まず「なぜ今バイオマンなのか」に関しては「だってバンダイが、スーパーミニプラやSHODOで関連商品を一気に今年展開したから」と答えるしかなく(笑)、ただ、個人的に筆者の戦隊シリーズベスト3は『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)『太陽戦隊サンバルカン』(1981年)に次いで、バイオマンが入るからでもある。

SHODO SUPER 超電子バイオマン2021年7月 8250円

さて、2022年に入る今現在、バンダイSPIRITSの販売する「食玩ミニアクションフィギュア」の冠は迷走しており、似たような、しかし異なるシリーズが展開している。例えばウルトラマンシリーズだと「超動シリーズ」になったりするが、戦隊シリーズのABS製ミニフィギュアも、2017年の『宇宙戦隊キュウレンジャー』の時点では、まだシリーズ冠名は「勇動シリーズ」だった。
それが2019年の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』まで続き、2020年の『太陽戦隊サンバルカン』発売からは「SUPER SHODOシリーズ」に変更されて、2022年には『海賊戦隊ゴーカイジャー』の商品群発売がアナウンスされている。

「勇動シリーズ」展開当初は、フィギュア1体につき、380円程度と、いかにも食玩らしい価格でコレクション性を高めていた商品だったが、SUPER SHODOシリーズに移ってからは、食玩とは名ばかりで、プレミアムバンダイ限定販売にシフトしていき、今回メインで紹介する『超電子バイオマン』は5体8000円で、一体あたり1500円を超えてきており、とうとう現状の最新商品では様々な追加武装やアタッチメントが付属するとはいえ、フィギュア自体は実質1体のみの商品で、販売価格が税込5500円という、凄まじいインフレに見舞われている辺り、イマドキのフィギュア事情らしい展開を見せている。

ゴーカイジャー

SHODO SUPER 海賊戦隊ゴーカイジャー2【プレミアムバンダイ限定】 ゴーカイシルバー+ゴールドモード用アーマー+クロスアーマーセット

2022年8月 5500円

プレミアムバンダイ公式より
SUPER SHODOシリーズ海賊戦隊ゴーカイジャー2のセット内容

「戦隊シリーズのアクションフィギュア」としては、『秘密戦隊ゴレンジャー』当時商品の超合金が、歴代で初めて「前腕が、ロケットパンチではなく、前に曲がる」仕様で発売され、後の『ジャッカー電撃隊』(1977年)『バトルフィーバーJ』(1979年)等は、それぞれ独自の玩具化や、テレビヒーロー等のシリーズの一つとしてアクションフィギュア的なグッズも散見されたが、『電子戦隊デンジマン』(1980年)からは、本格的な(当時としては)アクションフィギュア仕様の超合金のフォーマットが完成され、20年近く、基本的な金型は同じ仕様で商品が販売され続けた。

そういう意味では『超電子バイオマン』も、まさに当時の超合金がアクションフィギュアとして展開されていて、その出来は、当時としてはかなり高く、また壊れにくく程よく動く、決定版フィギュアであった。

当然それらは、今はプレ値がついて簡単に手に入る物ではないが、21世紀に改めて商品化するには、それなりのバリューが必須であり、それら「当時商品にはなかったバリュー」は、充分に手に取れる完成度を誇っている。

まず、箱を開けるとビニールに封入された、横にずらりと連なった、5人の戦士のフィギュア。

この時点で(既存の他戦隊で既に実装されていたが)男性戦士と女性戦士の素体が違っていることが確認できる。袋入りの順番も、名乗りポーズに沿っている。

まずはプロポーション、オプション、ポージングを確認していこう。

レッドワン フロントビュー

正面から見たレッドワン。グリーンツーとブルースリーの男性戦士は、頭部以外の造形は同じ物が使われている。
パーツ分割は申し分なし。手袋とブーツの銀色部分だけホイルシールで補完。顔や胸の詳細な回路図などは、全てタンポ印刷で処理されている。

サイドビュー
リアビュー

真横と真後ろから。後で語るが、バイオソードはホルスターに収納済みの物を使った。
等身なども見事なバランスで構築されている。

オプション一覧

オプション一覧。実に9種両手18個の手首パーツと、ビームガン形態・短剣・長剣・発光剣の4種のバイオソード(発光時の色は、各自のカラーで分かれている)、そして、ホルスターは、バイオソードが収まった状態と、抜いた状態の2種付属。
この充実さが、一番当時品超合金から進化した部分であろう。

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