前回「魁!オモ写塾・1 「ウルトラセブンアクションフィギュアの歴史・1」」
さて、前回は玩具界初の本格アクションフィギュア、タカラ変身サイボーグ1号の解説で終わったわけだが、今回もオモ写の話題に入る前に、まだまだウルトラセブンのアクションフィギュア史を追いかけておこうと思う。
これは決して知識の自己満足アピではなく、この積み重ねが実は、ウルトラ系オモ写を作る時の大事な鍵となってくるのだ。
というわけで、前回の変身サイボーグ1号が、70年代序盤から中盤までを席巻した先で、マスコミ玩具界隈、特撮・アニメコンテンツは、石油ショック等を経過して、一時的に下火になった。
その余波の先で、第二期のウルトラシリーズを『帰ってきたウルトラマン』(1971年)から『ウルトラマンレオ』(1974年)までも怪獣ソフビで支え切っていたブルマァクが1977年に倒産した。
ブルマァクが倒産して、宙に浮いた形になった「ウルトラマンシリーズの玩具版権」を、一時的に円谷皐氏の円谷エンタープライズが拾ったが、すぐさま1978年に旧ポピーが取得。
時代的に、すぐに講談社やケイブンシャや朝日ソノラマの出版物とリンクする形で、ブルマァクより一回り小さめのニュースタンダードサイズのソフビ、キングザウルスシリーズを、早朝のウルトラシリーズ再放映や、ゴジラシリーズの再評価とリンクする形で展開し始めた。
その流れの中で、歴史を変えたと言っても過言ではない、一つの商品が生み出された。