00ナンバーボックス 2002年3月 3278円

『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』(2001年)紺野直幸

歴代のサイボーグ009商品(というか石森章太郎漫画のキャラフィギュア)で、マスプロで商品化されたものに、今に至るまで比類出来るモノはないと言い切れるクオリティ。
単純に「造形だけ」なら、この商品を超えるメーカー品は、プライズやスタチュー等で後発の中にもあるわけだが、大賀さんの一番の拘りである「フルアクションで」となると、全時代を俯瞰して、オンリーワンとなるのがこの商品だろう。
素立ちだと、若干手足が末端肥大になる「昭和石森漫画のプロポーション」を見事に再現しつつ、可動させてポージングさせても矛盾が出ない。そんなフィギュアが、9人のサイボーグ、3人1セットで3セットの形で販売された。以下は、その振り分けと各フィギュアのサイズ。

1 006(身長95mm)・008(身長120mm)・009(身長130mm)の3体セット

2 001(身長45mm)・002(身長130mm)・005(身長170mm)の3体セット
3 003(身長120mm)・004(身長130mm)・007(身長120mm)の3体セット

驚くべきは、実物や写真を見る前から、この身長数値だけで、作り手側の並々ならぬ本気度が感じ取れることであろう。
001、003、005、006が個別の素体になることは当然としても、その他5人に関しては、全員同じ身長だったとしても商品の仕様(とコスト)としては問題はないわけだが、全員並べた時の図をしっかり配慮したからか、5人は120mm(007 008)と130mm(002 004 009)に分けられて成型されている。

これらを「5インチフィギュア」として認知すれば、スケール的には、『ディズニー ミラー・ウォリアーズ』ハズブロ『ゴーストバスターズ フライト・フィーチャー』等、アメトイの規格に準じて比較することも可能だろう。
オプションは、スーパーガン(ガタイが極端にデカい005のだけ、大きく造形されている芸の細かさよ!)、握り手×2 平手×2 銃を握る右手のハンドパーツが001以外各5つ。
材質は、ABSとPVCで構成されており、無粋なネジ穴などはどこにもない。
可動範囲等は001と006以外はほぼ共通しているので、009を代表に紹介していこう。

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