さて。
本サイトで『光の国から愛をこめて』を見知った方であれば、そこにあまり意味は見いだせないかもしれないが、筆者、及び15年前のブログ版を覚えている方には感慨深いかもしれない、今回の『ウルトラの星』再現は、実に15年ぶりの再現最新作であり、Photoshopこそバージョン違いのままつかってはいるが、そこで登場するフィギュア、小道具等は全て2010年代以降の商品で構成されることになった。

今回のサイトでの再開を、当時の思い出と共に懐かしんでくださっている方も少なくないと聞くが、既知の皆さんにとって『光の国から愛をこめて』再現特撮とは、ウルトラ超合金ウルトラアクションヒーローのウルトラマン」「バンダイウルトラ怪獣シリーズ800円サイズの怪獣」が、自作の紙ビルやセットの中で戦い合う図式が、当時の金字塔でありパイオニアだったことは間違いはないが、そこから15年を経て、ウルトラマンのフィギュアも様々に変革が起き、怪獣ソフビ自体も、ブログ版終了後の2013年にはサイズを小さく一新するという大英断があり、紆余曲折があった。
そこで筆者は筆者也に考え、愚直に当初の手法やアイテムに拘るのも悪くはないが、これだけウルトラ関連アイテムが充実した時代になったのだ。日和ってみても悪くない、と素直に思ってしまった。

なにせ、なにより今回、本話を再現する大きなきっかけとなってくれたのが、現行バンダイウルトラ怪獣シリーズから本話の怪獣ヤナカーギーが発売されたからであるが、後述するが現行バンダイサイズの怪獣ソフビでは、全カット合成でもしなければ、往年のウルトラ超合金やウルトラアクションヒーローでは戦闘シーンで絡ませることができない。そこではどうしても、食玩のアクションフィギュアウルトラマンシリーズの力が必要になってしまうのだ。

それゆえ本話は背景こそ、15年変わらずパーマネントのまま置いてあったセットとミニチュアで撮影しているが、そこで登場するアイテム群は、全てが2010年代以降のアイテムで占められている。
いずれは手を付けるはずだった『光の国から愛をこめて』再現特撮の再開の一つ目が、『ウルトラマン』の誕生を描いた『ウルトラの星』だったというのも、自己満足的には悪くない再船出だと思っている。

まず、出だしはまだ砧に存在していた頃の円谷プロの看板から。同じ写真は同じコンセプトで市川森一氏が脚本を描いた『私が愛したウルトラセブン』でも使ったが、今回は映像の演出に併せてモノクロで使用。
再現で登場する「ウルトラの星」は、東急ハンズで購入したアクリルのロックストーンだが、適度な大きさな物がみつからなかったので、クリアレッドでくるみ塗装をした後、手で持つカットは全て別撮りを合成してある。

竜ヶ森湖で出会う円谷英二とウルトラマン。
円谷英二は、ネタ的に円谷コミュニケーションズから怪獣郷レーベルから生誕100年記念でソフビ化されていたが、筆者は手に入れられなかった為、所有しているコレクター氏から写真だけ送って頂いて、それを素材に合成している。
ウルトラマンは、後述するがULTRA-ACTのVer.2ウルトラマンを使っている。

その後現れるヤナカーギーは、こちらも後述のバンダイ現行ウルトラ怪獣シリーズの2022年発売の新商品をリペイントした物を撮影に使用。ティガはバンダイが組み合わせ的に狙ったとしか思えないベストマッチの超動αウルトラマン版を使って戦い合う。
ティガオンリーのバストショットやカラータイマーのアップはULTRA-ACTのウルトラマンティガVer.2を使用。
初代ウルトラマンに関しては、当初は同じく食玩を用意していたのだが、後述するモンタージュの効果で、ULTRA-ACT版だけで登場が済んだ。
颯爽たる二大ウルトラマンの必殺光線の共演。
実はいろいろ考慮した挙句、今回だけは試しに、ティガの光線でのエネルギー溜め効果のエフェクトパーツも、使ってみようと思い取り入れてみたが、案の定筆者の作風とは合わず、しかも夜間シーン再現というのもあって、このカットだけは大失敗に終わってしまった。
やはり筆者には、苦心してCG効果もフォトショで再現するのが似合っているのかもしれない。

筆者としてはそれ以上に、本話を象徴する意味で有名な、二人のウルトラマンの握手のシーンのためだけに、ティガのVer.1も買ったことは忘れず付け加えておきたい。
そして本当に最後のラスト。
今後ティガを再現する機会があるのかないのか、個人的にはまったく分からないが、せめてこの1カットだけでもしっかり登場させようと「夕焼けを進むガッツウィング」ということで、S.H.Figuarts ガッツウイング1号&ガッツウイング2号セットで発売されたガッツウィングで本話を締めくくっている。

ウルトラマン

ULTRA-ACTVer.2ウルトラマン

公式新作映像での新規撮影版からは10年以上の時を経て、上原正三氏が万感を込めて蘇らせた、我らがウルトラマン。
筆者は、こうしたフィギュアや怪獣ソフビは、純粋に好きか嫌いかで言えば大好きだが、無尽蔵に集めてるわけではなく、あくまで「再現するエピソードありき」で、「そのエピソードを再現するには何が必要か」でアイテムを入手する。

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