アクションヒーロー ウルトラセブン 2006年8月 1760円 16㎝
新規定番カテゴリー「アクションヒーローシリーズ」は映画にも登場するウルトラ7兄弟から登場。関節13箇所が可動し、変身音や気合音がなるこだわりのフィギュアシリーズです。
バンダイ公式サイト商品説明より
この時期、まだバンダイは迷っていたのだろう。「ディテール関節型」でウルトラヒーローを商品化するにあたって、ウルトラ超合金に続いて再挑戦したのは、あくまで児童向けの玩具であり、その売りも決してアクションポーズに特化したものではなく、叫び声やカラータイマーが鳴るサウンドエフェクトがメインアピールポイントだったのかもしれない。この商品は、映画公開と同時にすぐさま、ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンA、ウルトラマンタロウ、ゾフィ、ウルトラマンメビウスの七人がデパートや玩具屋の店頭に並んだ。
筆者はその、少しチープで、しかしカスタムの可能性が広がる素材と耐久力に目を付け『光の国から愛をこめて』の着想をここで得たのである。
今回は、ちゃんと6兄弟が揃っている。その上で、ソフビと同じサイズなので、頭部をソフビから移植してくれば、ディテールアップはもちろん、ソフビでしか出ていないウルトラマンを作り出すことも可能だ。その証拠に、筆者はウルトラマンレオとアストラの兄弟を始めとして、ザ★ウルトラマンやウルトラマン80やウルトラの父をこの商品ベースで作って成功した。
そんな、筆者の夢構想を一気に開花させてくれた商品であるが、まずはその成り立ちから語ってみよう。
元は、そもそもバンダイが『ウルトラマンコスモス』放映当事の2001年に発売していた「ウルトラヒーローα」が、商品としてのベースになっている。2006年からのアクションヒーローと大きく違うのは、足首がαの頃は固定だったので、接地性が悪かったということだろう。
ウルトラヒーローαは、コスモス(ルナ・コロナ・エクリプス・スペースコロナ)の他に、ジャスティス、ティガ、ダイナ、ガイア、アグルなど、平成ウルトラマンを次々と発売展開していた。
そして、改めてアクションヒーロー枠で、α時代のティガ、ガイア、アグル、ダイナが、足首に関節を追加された仕様で、2007年にラインナップされた。
この商品枠を受け継ぐシリーズとしては、2018年からは「ウルトラアクションフィギュアシリーズ」が「全身18箇所が可動」を売りにして販売展開をしているが、こちらはウルトラマンティガ、ダイナ、ガイア(3人とも新造形)とシンウルトラマン以外は、ニュージェネウルトラマンの商品化枠となっていて、ニュージェネ版アクションヒーローともいえるだろう。