テレスドン

地底人が送り込んだ、地上世界の破壊活動専用怪獣テレスドンは、定番の旧バンダイウルトラ怪獣シリーズのソフビを撮影に使用した。

このテレスドンは、バンダイソフビシリーズ開始当初の、1983年からラインナップに入っていた。

最初期の商品の中には、キーラのように、シリーズ終盤のラインナップに並べても、遜色のない出来栄えの物もあったが、今回使用したテレスドンなどは、この再現特撮を撮影した2007年当時であっても、既に辛い出来であったと言わざるをえない。

特徴的なショベル型の顔や、横から見た体のラインなどは、80年代序盤当時としてはまずまずの出来ではあったのだが、真正面から見たときの腕や脚のつき方や、ボディの形状が、あまりにも大昔のゼンマイ歩行玩具のようであり、ことテレスドンに関して言えば、正直、ポピーのキングザウルス版の方が出来が良かったりすると思うのは、これは筆者だけであろうか?

同じように、人気怪獣でありながら、1983年時の造形レベルに難があったゴモラやエレキングなどは、90年代以降、続々と新規造形でリニューアル発売されたのだが、このテレスドンは、2013年のシリーズ終了までこのままであった。

今回はくるみ塗装でリペイント。

ボディをウッドブラウン、手と足の爪をセールカラーで塗って、口中を赤くした。

仕上げは墨入れをして、全体をつや消しに。

筆者的には思い入れの深い怪獣でもあるが、ULTRA-ACTの怪獣展開も過ぎ去った現代においては、このサイズでの出来の良いテレスドンが発売されることは、もはや夢のごときと思うしかないのであろう。

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