――どこまでが真実かはわかりませんが、当初監督は、カミーユの飛田展男さんですら、配役変更はあり得ると語っていらっしゃいましたからね。
富野はカミーユ役の飛田展男にオーディションをしており、飛田は富野に「当日にキャスト変更もありうる」と言われたという
『機動戦士Zガンダム ヒストリカ』02巻
復刻映画にするつもりは全くなく、主人公カミーユ・ビダン役の飛田展男でさえオーディションで改めて選びなおした。
『機動戦士ZガンダムII』公式サイト「新キャスティングについての富野由悠季インタビュー」
岡本 でも(飛田氏を)結果使った訳ですよね。 正解だったと思います。というか、むしろ私がこの世界で一番正解から外れたところにいるので。(笑)生徒ちゃんにも、そういう(この世界での生き方の)ことは詳しい人に聞きなさいっていうんですよ。私の真似したら、多分ダメです。 破滅するんで!(笑) 『機動戦士Z ガンダム』が始まった当時(1985 年)、出演が決まってから録音が始まるまでの間に、本田(保則)さんが『メガゾーン 23』(1985 年)に入れてくれたんですけど、本田さんと大人になってから一緒にご飯を食べに行った時、私なりに謙遜して「私、劣等生でしたからねぇ」って言ったんです。そしたら「なに言ってるの?」って言われて聞いてみたら、勝田の当時の生徒の評価シートに、私のところだけ赤字で「問題アリ」って書かれてたそうなんです(笑) 私「劣等生」って、ちょっと謙虚な気持ちで表現したのに、それどころじゃない問題児だったのかよ!っていう(笑) 確かに当時なにかあると「やってられるか!」って教室を飛び出して、勝田の近くにある公園で泣きながらブランコに揺られてたりしたんですよね。そうしたら優しい優しい、たてかべ(和也)さんが来てくれて、慰めてくれて学校に戻ったり、そうやっていい大人たちに救われながら、私からすると闘うべき大人たちもいて、毎回毎回首の皮一枚で、何とかここまで来られた感じだったんで、私の人生は「危険なので真似をしないでください」ってラベルが貼ってあります(笑)
岡本麻弥さんが再び活躍し始めた日本。その国では、岡本麻弥さんの生業の声優だけではなく、様々なフリーランスを廃業に追い込む税制が用意されていた?
次回、「岡本麻弥アクトレスインタビュー・7『岡本麻弥とインボイスと『VOICTION』と」です。
君は、刻の涙を見る……。