グビラ

モンガラカワハギという海水魚をモデルにしたと言われる、海中ドリル怪獣・グビラは、毎度おなじみのバンダイウルトラ怪獣シリーズソフビを撮影に使用した。

ただこのグビラはシリーズ開始の1983年に造形されたまま30年間放置され、この時の再現の後になって、シリーズも終焉を迎える2012年に、映画『ウルトラマンサーガ』の登場怪獣ソフビとして、リアルな造形で新規に発売され直された。

それゆえ1983年版は、現代の目でみると、いささか辛い出来であったりする。

ボディその造形ものは実際の着ぐるみの特徴を上手く捕らえているのだが、四肢の着き方が、どうにも玩具的すぎてしまっている。

中に入るスーツアクターの人体を無視した、昔のゼンマイ玩具のような、手足の着き方をしているのだ。

それでも他の部分に視点を移せば、基本的な造形レベルは決して低くはないので、一応素材の魅力を引き出す方向で、丁寧にリペイントしてはみたものの、演出とは無関係に直立させて見てみると、どうにもこうにも漫画的体型が、悪い方向に想像力を刺激してしまい、白い体にピンクの唇がオバQを連想させてしまう。

実物通りにくるみ塗装してやると、それでも劇中の雰囲気は再現できた。

ボディはつや消しの白と黒。黄色はキャラクターイエローで、ドリルはシルバーに赤のワンポイントを忘れずに。口の中も赤で、唇はピンクで塗装した。 手足やボディには、一応グレーで墨入れをしてある。

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