光の国の英雄が救う、一人の覚悟

脚本・金城哲夫

監督・円谷一

「イランをはじめ中近東の国々で、原因不明の油田火事が起こり、航行中のタンカーが炎上、あるいは爆発するという事件が、相次いで起こった。科学特捜隊中近東支部は、原因の調査に乗り出したが、正体を掴む事は出来なかった……」
「数週間前、中近東で油田やタンカーが、相次いで爆発すると言う事件があったことを、君も知っているだろう」
「はい、パリの本部からも連絡があった、例の原因不明の事件ですね」
「その犯人が、日本にやってきたんじゃないかと思ってね!」
「なんですって!?」

「アラシよりキャップへ! 青い怪光を発見!」
「あっ! 大変だ!」

「あの怪獣だよ!」

「タンクローリーやタンカー、それに、中近東の油田。これらを襲っていることから考えると、怪物は間違いなく、オイルを喰って生きてるね」
「オイルを喰う!?」
「驚くことはないさ。メタニカやモーナス菌のように油を喰って生きてる微生物だって無数にいるくらいだ。石油時代といわれる現代文明の裏側でオイルを喰う怪物が現れても、不思議はないだろう」
「オイルを喰う怪物……」
「ちきしょう……どこへ姿を消しやがったんだ」
「きっと海の中だ」
「するとまた、タンカーやタンクローリーがやられるっていうわけか」
「その怪物が、次に襲うのは製油所だ」
「東京湾一帯に、緊急非常体制が発令され、工場は活動を停止し、湾内は船の入港が禁止された。そして我が科学特捜隊本部では、怪獣を撃滅すべく作戦会議が開かれていた」

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