まずはこの『光の国から愛をこめて』の、特に画像を楽しみにしてくださる方々には、最初にお詫びを申し上げておかねばならないことがある。
今回の話『ウルトラ警備隊西へ』を再現するにあたって、「ペダン星人のスーパーロボット」ことキングジョーは(画像を見て既にお気づきの方がいるだろうが)、ブログ当時バンダイから発売されたばかりの超合金魂キングジョーを使用したのであるが、新発売の商品が届いたその日に撮影をして、即日でこれを(ブログ版に)UPしようと焦ったためだろうか、演出上でのキングジョーの耳アンテナが、全カット、円盤状態時のアンテナのままになってしまっている。
いや本当にお恥ずかしい限りであり、弁明のしようもない。
諸般の事情により再撮影は困難であるので、この話に関してはこのミス画像のままUPさせていただくけれども、今後、別の機会ではこのようなことがないように気をつけますので、どうか今回はご容赦願いたい。
さて、気を取り直して本話の演出の解説を。
冒頭はポインターの、ルート9疾走カット。
この画像の元となったシーンは特撮ではないが、本編独特の疾走感を演出するために今回は作ってみた。
アスファルトカラーに塗装した土台の上に、ポインターを乗せた状態を、黒バックで露光を落として撮影。トンネルのライトと、ポインターのライト類はフォトショで描画。
ポインターとバックを、違う速度で移動ブレぼかしをかけ、全体にオレンジのレイヤーをかぶせた。
特撮シーンの再現名場面は、海底のシーンから。
アーサー号潜水艦は、アリイの1/700プラモデルのボストン級潜水艦を使用。
海中カットでは青セロファンをバックに露光を落とし、さらにセロファンをレンズの前にかぶせて、最後に透明度を上げた青いレイヤーを重ねてある。
4機の円盤は、超合金魂付属の支柱に乗せた状態で撮影して、後から支柱だけを消してある。
円盤の怪光線と、アーサー号の爆発はフォトショップ描画。
防衛センターは今回のもう一つの目玉アイテム。
詳しくは後述するが、複雑な構造を再現するには、筆者のスキルでは未熟すぎると痛感させられた。
防衛センター付近のセットは、青空背景・草原土台・緑山・池というセット構成で組んでいる。
4機の円盤飛来から合体までは、超合金魂のギミックの解説にもなっている。
続く防衛センターの砲撃では、砲台を配置してみた。
砲撃や爆炎、爆煙もフォトショップ描画である。
万国旗は、画像素材をプリントアウトした紙を真鍮線で留めてある。
港のポインターは、アスファルト土台を突堤に見立てて撮影。
セブン登場から始まる対決では、移動ブレぼかし・土煙・ビームランプの光・等を施している。
今回のセブンの演出では、上西弘次氏セブンではなく、華奢で柔らかいきくち英一氏セブンを意識してポーズ付けをしている。解りやすい例を挙げれば、上西セブンは対峙ポーズが両拳だが、きくちセブンは手刀と拳の二刀流なので、演出でもそれを再現している。
ロングでのカットでは、ZOゲージ用ミニカーや鉄道模型用樹木も配置。
本話で印象的だった、セブンがエメリウム光線を発射するカットでは、本編とおり、池の水面に写る形で構図がきまるように撮影して、フォトショで水面に写りこむセブンとキングジョーを合成した。
エメリウム光線と、キングジョーの光はもちろんフォトショ描画。
アイスラッガーはバンクから。
それを胸板で跳ね返す、キングジョーの閃光はオリジナルの描画。
本編と同じように、キングジョーがマウントポジションで襲い掛かる、絶望的なカットで本再現画像も終了する。