後の武器は、初期のバルカンボールが一個。アメフト型の、後期ニューバルカンボール合体前が、三色1個ずつ。合体したニューサンバルカンボールが一つという構成で、大きい二つのバルカンボールには、3mmのジョイント穴があるので、飾りたい人向けの配慮だろう。
そして日本刀。
バルイーグルが劇中で二代目に交代するのは有名だが、二代目が剣の達人という設定だったので、二代目バルイーグルは日本刀を使いこなして剣技も披露する。
その中で、必殺技としてバンクで演出されていたのが、「秘剣 飛羽返し」という技なのだが、今観返すと、ここでの日本刀にレーザー発光描写が入っていて、翌年の『宇宙刑事ギャバン』(1982年)から始まるレーザーブレードの演出のプロトタイプを、ここに観ることが出来る。
だがしかし、なんかこの武器にそれっぽい名前を、誰か付けてやることは出来なかったのか。後付けでも良いのだ。「バルソード」とか「イーグル刀」とか。40年経って、商品の説明書に「日本刀」では、なんかやるせない気分になってしまうのは自分だけだろうか?(笑)
というわけで、最後はサンバルカンの恒例の名乗り再現で納めたいと思うが、なんというか、買ってから結構眠らせていたので、実際に手に取って動かすまで分からなかったが、ここまで「期待ほど動かない」フィギュアだとは、思わなかったというのが正直な感想だろうか。
確かに、あまりにも可動箇所が多すぎて、トータルコントロールすらままならないハイエンド仕様のフィギュアも困りものだが、このSHODO サンバルカンはちょっと「生涯可動フィギュア派」の大河さんとしては、あまりお勧め出来るクオリティに達していないという気がする。