ビーム・サーベルを構えたマラサイの上半身のアップ。シールドの裏に2本目のサーベルの柄がマウントされているのが分かる

この時点で、現状のHGUCラインナップで最大の規模になる基本フォーマット仕様が完成した。以降2010年代半ばまでのHGUCは、概ねこの仕様を踏襲していくことになる。

再現画像。バリュートに包まれたマラサイ群は食玩製フィギュア

オプションで惜しむらくは、マラサイ名シーンを彩るバリュートパックが付属されなかったことか。その後プレバンで別売りされた経緯もなく、同じバリュートパック装備が印象的だったガルバルディβも、2018年にHGUCが発売されたがそちらにも付属されなかった。
もっとも、マラサイとガルバルディβではかなり装甲構造が違うので、同じバリュートパックで双方のキットに密着させる仕様は難しいのかもしれないが、ガンプラファンからは根強いファンがいるオプションだけに、汎用型のバリュートパックが今後プレバン辺りから限定発売されても不思議はないだろう。

Zガンダムにおける「もう一つのアフター・ザク」だったかもしれないモビルスーツと言えただろう

小林誠氏の手癖の強いデザインを、カトキハジメ氏が手堅くガンプラのフォーマットに落とし込んで、過不足なくキット化する。
この方程式はジ・OでもガザCでも発揮されるが、『Zガンダム』メカファンにとっては願ってもない形で同作品の商品化ラッシュが、この後しばらく続くのである。

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