「あなたは、ペガッサの人なのね」
「そうだ。事故を起こしたためペガッサ市との連絡は取れないが、私は愛するペガッサを守るために、地球を破壊しなければならない。悲しいことだ。私は地球を爆破する!」
「何をしているんだ! この穴は何だ!」
「ペガッサから運んできた爆弾だ。まもなく地球の中心に届くだろう。そして地球を粉砕するんだ」
「何のために?」
「私たちの愛する、ペガッサ市を守るためだ!」
「ペガッサは、破壊したよ……」
「うそだ! 地球人の貧弱な科学で、あの強大な宇宙都市を……うそだ!」
「地球が無事なのは、ペガッサが破壊された何よりの証拠じゃないか!」
「私たちの計算では、地球がペガッサと衝突するまでにまだ十分時間がある……」
「僕は見たんだ。ペガッサの最期を……」
「なんということをするんだ! ペガッサは宇宙が生んだ最高の科学なんだ。私はとっくに地球を破壊する準備を終わっていた。アンヌの部屋からこの爆弾を地球の中心にぶちこむことはできたんだ。それをしなかったのは最後の最後まで、私たちの科学の力がこの事態を何とかしようと……」
「復讐してやる!」