「よし、腹を狙え! イデ! なにをボンヤリしてるんだ! 撃て!」
「火だ! あの製油所の火を、我々の手で消すんだ。アラシ、着陸!」
「君! 湾内では怪物に、発砲しない計画だったそうじゃないか! この事態を一体どうしてくれるんだ! この製油所には、何十万リッターという原油があるんだ! もしも全滅したら我が社は……」
「全て、科学特捜隊の責任です」
「何とかしてくれ、頼む!」
「おい! イデ!」
「うるさい!ほっといてくれ!」
「イデの奴……責任を感じて……」
「キャップ、イデはあの火の中に」
「イデは、科学特捜隊の隊員として失格であります。今日限り、退職します……」
「イデ、何を言うか!君は立派な科学特捜隊員だ。我々の仲間だ」
「キャップ……本当ですか……?」
「本当だとも!」
「よかったぁ……」