防衛センター
セブン対キングジョーの舞台となる防衛センターは、ケント紙とスチレンボードによる工作で再現した。
この舞台となった防衛センターは、神戸に実在する国立京都国際会館であり、撮影も本物の京都国際会館を使っておこなわれた(内部のロケは、当時の神戸市役所)。
京都国際会館をデザインしたのは建築家の大谷幸夫氏。
大谷氏はあの丹下健三の門下生であり、最年長弟子であった。
氏の特徴は、近代建築に中世の意匠を取り込むことであり、例えば氏がデザインした代表格の文京スポーツセンターは、欧州の中世の建築デザインを盛り込んであり、今回再現したこの京都国際会館などでは、日本の中世の合掌造りを想起させる外観をしている。
今回はこの、複雑でトリッキーな多層構造建築物を、イメージだけでも伝えるべく、奮闘努力してみた。
ケント紙で基本的な形を作り上げて、スチレンボードでディティールを付けていく。
実際の京都国際会館の画像ももちろんであるが、本話本編でのミニチュアの画像も参考にした。
よく観ると、円谷のミニチュアは細部が簡素化されているので、好都合とばかりに、筆者の作ったミニチュアも若干アレンジを加えてある。
仕上げはMrカラーの明灰白色・ガルグレーでおこなった。