揺さぶられる調和・暴かれる戦争構図
菅野昭彦
円谷 一
高野宏一
「南極にある地球防衛軍科学センターから、一機の超音速ジェット旅客機が飛び立った。目的地は日本。地球の頭脳と呼ばれているユシマ博士が乗っていた」
「29歳。博士号を5つも持っているんだってさ」
「我々はビラ星人。全宇宙の征服者だ。我々は地球侵略の手下としてお前を選んだ。お前の乗ったロケットを時間停止光線で捉え、時間の進行を止めておいて、お前の頭にビラ星人の心を植え付けた。お前は体はユシマ博士だが、心はビラ星人になってしまったのだ。これからは、我々の指令を忠実に守って、地球征服に協力しなければならない。わかったな」
「どうして僕の言うことを信じないんですか! 博士は宇宙人に操られているんだ! あの頭脳は確かに世界的なものかもしれないが、宇宙人はそこに目をつけたんです!信じてください!」
「ついにビラ星人の宇宙船団が、地球に姿をあらわした!」
「おい! 開けてくれ !開けてくれ!」
「デュワッ!」