前回は「魁!オモ写塾・5 「ウルトラセブンアクションフィギュアの歴史・5」「児童玩具とリアルフィギュア。2種のウルトラセブン」」
今回は、2022年現在で最新・現役となる、バンダイのS.H.Figuartsを、その役割と用途にフォーカスを当てて紹介してみようと思う。
2000年代に入ってバンダイは、ウルトラ超合金、アクションヒーロー、ULTRA-ACTという、同一サイズの3種のフィギュアブランドで、「ディテール関節型」のウルトラマンフルアクションフィギュアの試行錯誤を繰り返して、どれも決定打にはなり得ずに、時代の波間に消えていった。
そこから2010年代に入るまでは、バンプレストのプライズ品や、インディーズメーカー浪漫堂のウルトラファイティングコレクションなど、ソフビと同じサイズで、「素体にスーツとマスクを装着するフィギュア」で初代ウルトラマンやウルトラセブンが発売されもしたが「志は認めるが、肝心の可動とスケール感がどうにも」という出来止まりで、こちらのタイプの可能性を広げることは出来なくなっていった。