008 ピュンマ
身長120mm。
007と同じ120㎜組。ボックス1に、ジョーや張々湖と共にアソートされた。
この辺り深い知識がないので、この商品当時までしか断言はできないのだが、確かピュンマは、1979年のサンライズ版が大ヒットして、映画化された際、改めて東映動画が直で制作する時、「スターウォーズの方から来ました」というアメリカ人の自称脚本家のアドバイスで、黒人差別に見えないように、デザインの黒人ディフォルメを辞めて、イケメン顔に訂正した経緯があったことは確かである。
その後、石森氏の漫画版も008はイケメンになり、そのまま石森御大は逝去され、その後作られた平成アニメ版でも、そのデザイン改定を受け継いでいるので、そのフィギュアであるこの商品も、イケメンピュンマくんになっている、というところまでは正確に理解は出来ている。
そういう意味では、008の「イケメン版」しか立体がなかったら、この連載枠も2回で終わっていたわけであって。
なんでか、なぜかは知るわけないし、知っても得はしないんだろうけど、どうやら石ノ森プロ界隈では、今現在キャラデザインが錯綜し始めていて、まぁ新規映画や企画映像で、全員リファインされることは特筆するほどのことはないんだけれど、なんの原点回帰か、昭和のサンライズ版までの、ディフォルメ黒人版の008デザインも、一部のコンテンツや商品では復活してるらしい。
確かに、『超銀河伝説』でのキャラデザイン変更は「アドバイスを受け」ての自主改正であり、何か法的措置で変更したものでもないので、復活させても問題がないなら問題がないんでいいんじゃないかとは思う。思うだけだが。
というわけで、その後のアレコレ迷走はともかく、2001年の平成アニメ版のこの時期までは、008はイケメン黒人青年で決め打ちしていたので、このフィギュアでも、ハンサム顔でへの字口という表情で造形されている。
007と二人だけ120㎜なのも、おそらくそれほど深い意味はなく、ズラっと並べた時の全体像シルエットのコントラストの問題だろう。
そういった部分にも気を配って原型を個別に用意する辺り、この時期のフィギュアバブルの盛況ぶりが伺える。