ステーションホーク1号
地球防衛軍が誇る宇宙ステーションV3の戦闘機・ステーションホーク1号は、バンプレストが2007年末に展開した、コンビニ一番くじウルトラセブン編の、ウルトラメカフィギア賞の、賞品アイテム・ステーションホーク1号を使用した。
この時期、30代以上向けに、昭和ウルトラのアイテムが多数商品化されて、その中には、往年のウルトラマン・セブン関係のアイテムも、数多く見受けられるが、その商品数は膨大な物になっているものの、商品化されるモデルに関しては、実は限られたメジャーキャラ数種類に限定されていて、それは例えば、セブンの怪獣や宇宙人だと、エレキング、キングジョー、メトロン星人やペガッサ星人などが、何度もアイテム化される繰り返しであり、ザンパ星人やブラコ星人、テペト星人などのマイナー宇宙人が、アイテム化されることなどは、あまりないのが現状である。
これは、メカにも同じことが言えて、セブン関係のメカアイテムのシリーズは、数え切れないほど展開しているが、その殆どが、ホーク1号、ポインター、マグマライザーなどのメジャーメカを、毎回フォーマットを変えて、リリースしているのが現状であり、ホーク2号・3号・ハイドランジャーなどが、アイテム化されることすらあまりなく、セブン防衛隊メカの中でもマイナーさでは、トップクラスのステーションホークなどは、マスプロアイテムでは、近年アイテム化されることは全くなかった。
それが、今回立体化された理由に関しては、いくつか考えられるが、ひとつには、このアイテムが単独販売商品ではなく、コンビニ限定の、一番くじという形態の景品であることが挙げられるだろう。
この一番くじは、日本全国のコンビニで、バンプレストが展開している商品で、一回500円の料金を支払ってくじを引き、引いたくじに該当した賞品を、貰い受けるという形態である。
そのシステム上、商品価値は全ての景品のトータルで成り立っている。
無論1等などは、豪華な賞品が割り当てられるのではあるが、くじという性質上、いわゆる多様な意味での「はずれ」も必要であり、個々の賞品が抱える集客責任能力は、単体販売商品ほどにはシビアではない。
それゆえに、それまでの食玩・玩具ではマーケティング上、入れられなかったタイプのアイテムも、混入する余裕が出来るのであり、今回のステーションホーク1号・2号などは、まさにくじという商品スタイルであったからこそラインナップに入ったのであろう。
今回その、セブンの一番くじで商品化された、ステーションホーク1号は、2号と共に「ウルトラメカフィギュア賞」のひとつとして、ラインナップされており、セットはそれぞれ「ウルトラホーク1号・ステーションホーク2号」「ウルトラホーク3号・ステーションホーク1号」「ウルトラホーク2号」「マグマライザー・ハイドランジャー・ポインター」の4セット。
素材は全てPVCで、素材やサイズは過去にバンダイが発売した「出撃!ウルトラメカセレクション」と同じであるが、造形や塗装の精密性は、今回の方が格段に進歩している。
ホーク1号や3号のディティールも、細かく再現されており、ナンバリングや地球防衛軍マークも、しっかりと印刷されている。
ウルトラホークやマグマライザー、ポインターなどは、既に優れたアイテムが他にあるので、撮影ではそちらを使うことになるが、他にアイテム化されていないステーションホークは、このアイテムを使っていくことになるだろう。
ステーションホーク1号も、他のアイテムに負けない出来で造形されており、ディティールは精密で、銀の塗装の質感も素晴らしい。
小サイズながら、このクオリティのステーションホークの存在は稀有であり、本話冒頭の大事な演出を彩ってくれた。
ウルトラホーク2号
ウルトラ警備隊の、宇宙空間専用戦闘機・ウルトラホーク2号は、本話からは3号同様に「HDM ウルトラ超兵器 -ウルトラ警備隊編-」の、ウルトラホーク2号を撮影に使用していくことになる。
ホーク2号もこれまで『緑の恐怖』等では、3号同様にバンダイが70年代に製作したプラモデルを、撮影に使用してきたわけであるが、2号は、その先鋭的なデザインが再現されたアイテムが、これまでは1号、3号以上に恵まれてこなかったため、シルエットやディティールが正確な2号は、おそらくマスプロでは、これが初めてとなるアイテム化ではないだろうか。
一応バンダイによって90年代以降、「出撃!ウルトラメカセレクション」や、今回撮影に使用している「ウルトラメカニックス 出撃スタンバイ編」などでホーク2号は立体化されているが、どれもサイズが小さすぎていて、本ブログでメインの演出に、使用できるほどのクオリティには、達していなかった。
ホーク2号は、サンダーバードを意識したロケット型デザインなので、セブン放映時のマルサン、ブルマァク、トイマークなどの、マスプロメーカーによる玩具化では、どうしても、丸く柔らかいアレンジを施された形になり、テレビ画面の実物の、イメージどおりの商品には出会えず仕舞であった。
『緑の恐怖』などで使用した、バンダイプラモデル版も、秘密基地収納というギミックを優先させたため、極端に短く丸く、ディフォルメされてしまっていて、ホーク2号独特の、突き刺さりそうなスパルタンなイメージとは程遠かった。
今回のHDM版は、サイズも適当で再現性も高く、申し分ない出来上がりになっている。
先端のアンテナまで精密に造形されており、操縦席のウィンドゥもしっかりモールドされている。
ホーク2号に関しては、本話からはこのアイテムを演出に使用していくことになる。