そして「あの『ガンダム』の、カリスマ監督!」で持ち上げられた富野氏の自伝『だから僕は…』の初版が、徳間書店から刊行されたのもこの3月。本連載では次々回にこの一冊だけを取り上げて2回を費やす予定ではあるが、そこで書かれた「カリスマだなんてトンデモない!」とばかりの、富野監督の赤裸々を通り越した、破れかぶれ気味の過去暴露のてんこ盛りには、さぞかし徳間の編集や営業は困ったのだろうが、『ガンダム』“なんか”を好きになる人や、富野ファンであれば「それこそ富野流」と、理解していたので問題はなかった。

一方、そういった公開でのファンたちの狂騒的現象を目にする直前に、既に松竹サイドは3月10日の段階で、劇場版第2作を公開することを承諾して、正式に制作がスタートしていた。

アムロ「ハモンさん! ……ランバ・ラルが死んだんだぞォ!」
ハモン「ああー! ブ、ブリッジ! 射出を!」
アムロ「ランバ・ラルに……ハモン……」

次回から『シン・機動戦士ガンダム論』も新展開!
次回「『シン・機動戦士ガンダム論!』第18回『ガンダムブームのピークから終焉へ・1』」
全てのブーム、流行には終わりの時がくる。『ガンダム』は映画版3部作終了と共に、潔くブームの主役から降りた。一つのビジネスを遺して……。
君は、生き延びることができるか。

(フィギュア再現画像特殊効果協力 K2アートラクション)

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