ガールズインユニフォームVOL.3 ファラキャット(超電子バイオマン) 2007年8月 630円

GIUシリーズのファラキャット

このガールズ・イン・ユニフォームシリーズに関しては、以前『太陽戦隊サンバルカン』(1981年)の白バラの騎士とヘドリアン女王について「『ガンプラり歩き旅』サンバルカン編・4 ガールズインユニフォーム 太陽戦隊サンバルカン」こちらの記事で、基本的な商品コンセプトや仕様に関しては書かせてもらった。

簡単に言えば「戦隊やライダーに登場する女性キャラを、演じた女優に寄せて萌えキャラ化して、それをフィギュア化する」というもの。

パッケージ
パッケージ裏

こういう企画は匙加減が命なのだが、シリーズ全体で見れば、匙加減自体は絶妙に上手くいったのだが、そもそものコンセプト的に、特撮オタクが食いつきが良い仕様ではなかったということに尽きるのではないだろうか。

ファラキャットのサイドビュー

今回商品化されたファラキャットは、マニアには有名なマイナーアクションアクトレス、大島ゆかり氏の役持ちデビューであり、大島氏はその後、香港で世界的な女性アクションスターのシンシア・ラスターになったことでも有名。

リアビュー

なので、フィギュアでもダブルヌンチャクで造形された。イエローフォーが初代だった頃は、メタ的にはJAC期待のアクション超級の売れっ子VS新人としてのバトル構図でアクションシーンを彩っており、このフィギュアもそれを再現している。

右腕がコンパチで付け替え可能

しかも右腕は、オプションで猫の爪の手のように突き出して(キャットだけに)構えてるポーズにコンパチで付け替えが可能である。

頭部のアップ

商品自体は、まだミニフィギュアバブルが崩壊する直前の2007年製なので、造形レベルが高いだけでなく、塗装の方もしっかりしていて、髪飾りのディテール塗り分けだけではなく、眼のマスク塗装や、戦隊の悪役キャラ特有の、アイシャドウメイクや眉など、細かい塗装マスクが使い放題で、モデルの女優の特徴に上手く寄せて商品が作られている。

腕をコンパチにしたファラキャット

ここまでで、発売年代はバラバラだが、敵キャラクターの殆どが揃った。
本当であれば、ここのドクターマンと共に、メイスン、ファラ、モンスターのビッグ3フィギュアさえあれば、戦闘員のメカクローン以外の新帝国ギアが全部そろうことになる。
メカクローンに関しては、バンダイは食玩やSHODOシリーズ等で、ネタが切れると戦闘員枠を持ってくることも多いので少し期待はしている。
メカクローンは、出渕デザインの人気もあるし、シッポ兵やヒドラ兵と違って、余計なパーツや効果も要らず、塗装もシンプルでコスパが良いからだ。今後SHODO SUPERシリーズで、戦闘員コレクションや、空いた枠に戦闘員を入れてくる場合、メカクローンが選ばれる可能性は極めて高いだろう。

シリーズの先で戦隊メンバーがSUPER SHODOシリーズで発売された時、敵味方レギュラー勢ぞろいまで、一番ハードルが低いのは、実はバイオマンか、翌年の『電撃戦隊チェンジマン』(1985年)かもしれない。


次回、最終回は「『ガンプラり歩き旅』バイオマン編・8 スーパーミニプラ バルジオン」

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