少年と怪獣の間に生まれた絆を、守るためのウルトラマン
金城哲夫
樋口祐三
高野宏一
「伊豆、大室山公園の異変はただちに科学特捜隊に急報され、ムラマツ、ハヤタ、アラシの3隊員が現場に向かった」
「あら、坊やどこから来たの? ホシノ君のお友達?」
「大室公園の、高原竜ヒドラが暴れるよ。早くしないと大変なことになるよ」
「本部よりキャップへ。大室公園の高原竜ヒドラが暴れだすと、言ってきた少年がいます、念のため調査願います」
「高原竜ヒドラ?」
「これが、高原竜ヒドラ。しかしこのヒドラが暴れだすなんて……。はっはっは、こりゃただの石ですよ。しかも、この公園の設立を記念して、全国の子ども達からデザインを募集して作った、架空の怪獣なんです。確か当選したのは、東京の小学生ですよ。武藤アキラという少年です。小学校3年。もっともこれは2年前ですから、もう5年生になってるはずです」
「死んだ!?」