前回は「『シン・機動戦士ガンダム論!』第15回『ガンプラを語り尽くせ!・7』」
アニメ新世紀宣言
アニメ新世紀宣言 全文
私たちは、私たちの時代のアニメをはじめててにする。『機動戦士ガンダム』は、受け手と送り手を超えて生み出されたニュータイプアニメである。
アニメ新世紀0001年2月22日(キネマ旬報社『ガンダムの現場から』1981年2月22日新宿アルタ前「アニメ新世紀宣言」イベント。富野由悠季宣言全文より)
この作品は、人とメカニズムの融合する未来世界を皮膚感覚で訴えかける。しかし戦いという不条理の闇の中で、キャラクター達はただ悩み苦しみあいながら呼吸しているだけである。そこでは、愛や真実ははるか遠くに見えない。それでも彼らはやがてほのかなニュータイプの光明に辿りつくが、現実の私たちにはその気配すらない。なぜなら、アムロのニュータイプはアムロだけのものだから。これは、生きるということの問いかけのドラマだ。もし、私たちがこの問いを受け止めようとするなら、深い期待と決意をもって、自ら自己の精神世界(ニュータイプ)を求める他はないだろう。
今、未来に向けて誓いあおう。
私たちは、アニメによって拓かれる私たちの時代と、アニメ新世紀の幕開けをここに宣言する。