ウルトラセブン
本作の主人公でもあるウルトラセブンは、主役再現時代のウルトラ超合金やウルトラアクションヒーローをあえて使用せずに、2010年代のULTRA-ACTから「ハイクオリティではあるのだけれど、昭和の主人公時とはいろいろ「コレジャナイ」な出来」の、ウルトラセブンVer.2を用意して、撮影に使用した。
ULTRA-ACTとは、ウルトラ超合金やウルトラアクションヒーロー以降に、2010年代にバンダイが思春期層以上を対象に立ち上げた、ハイエンドウルトラマンアクションフィギュアのブランドの総称である。
当初は、同社の看板ブランドS.H.Figuartsとは別個に、ソフビのウルトラヒーローシリーズと同じサイズで独立ブランドであったが、2013年のウルトラ怪獣シリーズのサイズ縮小リブートによって「このサイズ」に拘る理由を喪失してしまい、それでも昭和、平成、漫画版と、様々な「ウルトラマン」をフィギュア化しながら、ブランドとサイズはやがてS.H.Figuartsと統合されて行ったという最後を迎える。
詳しくはこちらで。
魁!オモ写塾・5 「ウルトラセブンアクションフィギュアの歴史・5」「児童玩具とリアルフィギュア。2種のウルトラセブン」
ULTRA-ACT ウルトラセブン Ver.2 2013年09月 3850円
■商品仕様
全高:約160mm
材質:PVC、ABS製
■セット内容
・本体
・交換用プロテクター
・ワイドショット再現パーツ
・交換用手首
・アイスラッガー用エフェクトパーツ
・アクション用アイスラッガー
この、ULTRA-ACT ウルトラセブンVer.2は、当然Ver.1があっての後発バージョンであった。通常フィギュア界で同じキャラのVer.2は、あらゆる要素においてVer.1よりアップデートされていることが普通であるし、当たり前の進化がそこにはあるはずなのだ。
しかし、ことULTRA-ACTに関しては、他の資本主義の商品やフィギュア、ホビー、キャラグッズと違い、決してVerが上がることが、商品クオリティの全てが上がるということとイコールではなく、可動範囲やギミックなど、確かに上位互換の部分が増えた要素はあるが、なにしろセブンの場合、一番の弱点となったのは、Ver.2になって「似てなくなった」というのが大きかっただろう。