「……ここはどこだ?」

「ふふふふ……気がついた? ハヤタ。今頃地上の世界はめちゃめちゃになっているでしょう」

「なに? 地上の世界? ここは……?」

「ふふふ。ここは地下40000mの場所。我々地底人が、いよいよ地球全体を征服する日が来たのよ」

「聞けハヤタ。我々は氷河期以前、地殻変動で地下に潜って以来、晴れて太陽の光を浴びることの出来る日を待っていたのだ。我々は地上へ出て、人間を奴隷にしてやる! それに君、人間は気づいちゃいないが、我々はウルトラマンが君の変身だということを知っているんだ。はっはっは! 君の意思は消えていく……。君の意思が消えちまえば、我々は君を自由に操れる。君は我々の操り人形だ。君が完全に催眠状態になった時、我々の思うままに、君をウルトラマンにしてやるんだ! わっはっはっは!」

「陽の光を、この身いっぱいに受ける日が、もうすぐ来るのよ」

「催眠術で人を勝手にせるように、地底人はハヤタをウルトラマンに変身させ、ウルトラマンを自由に操ろうとしていた。ウルトラマンも怪獣と共に、地上破壊の先兵になってしまうのか?」

「さあ! ウルトラマンになれ! ウルトラマンになって世界を破壊するんだ!」

「さあ、早くハヤタ。私たちが地上に立つために」

「よし! さぁフラッシュビームを焚くんだ!」

「うわぁあああ!」

「あああ……光が! 光が……」

「ウルトラマンは光の子である。宇宙の彼方、M78星雲からの正義の使者、ウルトラマンは、たとえハヤタが意識を失っていようと、光の国のスーパーマンだったのである!」

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事