戦後民主主義を追い求めた天才・佐々木守・01
佐々木守
実相寺昭雄
高野宏一
「それは国際平和会議が、東京で開かれるときであった。だがその時……」
「空や海の事故が相次いだ。しかもその原因は要として不明だった」
「ということはムッシュアラン。今度東京で開かれる、国際平和会議を妨害しようとする奴がいる……」
「ウィイ、パリの本部でも事態を重要に考え、私を日本に派遣したのです」
「ちきしょう……全世界の全ての国の代表が集まるっていうのに、いったいどこの国だ? 隠れてコソコソ妨害しようとしている卑怯な国は」
「待ってください、それは地球上の国とは限りません」
「それでは、地球の平和を妨害しようとする、別の星の宇宙人が……?」
「ムラマツから本部! ムラマツから本部! 見えないロケットに注意せよ!」
「しかし問題は、あのロケットがどこの星から来たのかだ……」
「攻撃開始!」
「お! あれは!」
「おぉ……やっぱりジャミラ……。ジャミラお前は……」
「撃て!」
「ざまぁみろ! やれやれ!」
「ちきしょう、隠れやがったな!」