満田かずほ監督のウェスタン嗜好ムードの漂う本話の特撮再現演出は、青空背景・岩山セット・茶土台というパーマネントセットで行われた。
暗雲と稲妻の中、地球に侵入してくるナースのカットは青空背景で露出を落として撮影。
暗雲と稲妻はフォトショップで描画した。
ウルトラホーク3号は、アイテム解説で後述するが、食玩「HDMウルトラ超兵器」で発売されたアイテムを使用。
ダンを狙う生命カメラは、HGガシャポンのワイルド星人が持っていた物。
撮影されてしまったダンは、本編同様ネガ処理を施した。
暗闇の中のワイルド星人は、黒バックで照明を落として撮影。
ナースとホーク1号の空中戦は、操演で撮影している。
フィルムの中で再生するダンは、白バックで撮影したダンをフォトショ処理。
意外と本編の雰囲気が出せたのではないかと自負しているが、皆さんの目にはどう映ったであろうか?
セブンは本話からBタイプを使用。
円盤状態のナースは、この連作当時はまだ新ウルトラ怪獣シリーズの円盤ナース発売より昔だったので、地上の1カットだけ今回差し替えで新ソフビを使い、後はHGガシャポンのオマケを使用しているためサイズが小さく、セブンと絡むカットは全て合成で処理している。
クライマックス、セブンに絡みつくナース。
ウルトラアクションヒーローシリーズのセブンとソフビナースの絡むカットから、違和感ないようにHGガシャポンのセブン&ナースへと移行するように、アングルとカットに凝ってみた。
ラスト、ばらばらにされるナースは、元からパーツ分割可能だった、HGガシャポンのナースを部品状態にばらしたものを合成。
ダンにとっては他のどのエピソードよりも危機だった本話は、セブンの勝利で終了する。
ウルトラセブン・TYPE・B
本話の再現演出からは、ウルトラアクションヒーローシリーズを使った、ウルトラセブンのフィギアは、Bタイプにカスタムした物を使用する。
ウルトラセブンも初代ウルトラマンほどではないが、制作話数時期によって“見てわかるような変化”でスーツは変更されており、この時期、制作進行によって話数は前後するが、セブンも初期のAタイプからBタイプへとスーツが変更になった。
そういった事実を受けて『光の国から愛をこめて』の再現演出でも、セブンのフィギアを変更したのである。