「あれから、いくつの戦いに挑んできたのだろうか。セブンの身体は、傷だらけであった」

「ダン……」
「ウルトラセブンは、死んでいるのか?」
「死んではいませんが、仮死状態です。エリア21に落下していたのを回収しました」

「太陽光線をずっと当てているのですが、ピクリともしません」
「もう……疲れ果てて……ぼろぼろになって……。休む暇なんてなくて……。それでも! 地球人のことが好きだから! 宇宙の果てから果てまで飛び回って……。地球の平和を守り続けてくれてたんだよ。こいつは、地球人より、地球のことが好きな、大馬鹿野郎だ!」

「ソーラーエネルギーって素晴らしいですねぇ」
「この家にも使われているソーラーシステムに、エネルギー増幅システムや変換ブースターなどを組み合わせて大型化したものが、ハイパーソーラーシステムだと考えてください」
「そいつをぶっ壊すなんて、とんでもない奴がいるもんだ」
「今度は僕もウルトラ警備隊と一緒に、ハイパーソーラーシステムを守るよ!」

「エレキング。地球を滅亡させるのよ」

「うわぁ!」
「怪獣だあ!」

「エレキングだ!」
「フルハシだ!」
「隊長! B186地区に、エレキングが現れました!」
「よし! ホーク1号でそっちへ向かう!」
「エレキングって言ったら……」
「馬鹿! ピット星人だ!」

「おっ」

「隊長! こりゃ大変ですよ!」
「ホーク1号の中まで伝わってくるんじゃ、下の人間たちは大変だな」

「エレキングが出しているのは、高熱と二酸化炭素です!」
「なんですって!?」
「隊長! こちらトーゴ―!」
「なにぃ? 高熱と二酸化炭素だと!?」

「地球侵略を狙うピット星人は、地球の環境をさらに悪化させるために、高熱と二酸化炭素を増価させ、地球を限りなく温暖化しようとしていた」

「隊長! エレキングの弱点は!?」
「あっ! 思い出したぞ! 角だ!」
「了解!」

「いまだ! レーザーナックル、発射!」
「発射!」

「ハイパーソーラーシステムですよ!」
「ハイパーソーラーシステムで、エレキングの熱を吸収できるんですか!?」
「おそらく!」
「じゃあピット星人はそれを知ってて……」

「おめざめ? エレキングに太陽エネルギーを与えていたところなの」
「怪獣のエネルギーは太陽だって?」
「怪獣だけじゃないわよ。円盤もあたしたちも、みんなエネルギーは太陽なの。そして、ウルトラセブンを倒した必殺兵器もよ」
「なんだって!?」

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