ロケで撮った「掲げられた青い石」が光を放って、コスモス登場。
登場カットは、フォトショでパースを付けて印象的な登場シーンを再現。
バルタンとの空中戦では、上で書いたようにフィギュアは単独で撮影して、空背景に合成している。
地上戦では、コスモスは三種類のフィギュア(後述)を駆使してアクションを展開。バルタン側も、まずネオバルタン初期モードに変身する。
紙ビルセットなどを舞台に、死闘を繰り広げるコスモスとネオバルタン。ネオバルタンの右腕の鎌(?)が飛び交う攻撃は、これもフォトショップで描画している。左手の光線鞭もフォトショ描画。
反撃を開始するコスモスは、コロナモードへ変身する。
コロナモードも、用意したフィギュアは三種類(後述)。
バルタン分身は、本編のイメージを重視してフォトショで合成をしてみたが、取り囲んだ分身バルタンに向かう、分身コロナのフィギュアは三種類あるという利点を、フルに生かして撮影してみた。
必殺の光線で、倒れるネオバルタン。
細かいチェックポイントだが(再現では変形の演出はしていないものの)、ネオバルタンの肩はこの直前で、肩アーマーが全部手裏剣となってコスモスを攻撃しているので、光線の直撃を受けたあとは、ネオバルタンの肩アーマーはなくなっている。
筆者のネオバルタンフィギュアも、それを踏まえて肩をカスタムしたのだが、完成したカットでは、ほとんどそれは分からなくなってしまっていた(笑)
さて、ここで「市川大賀版『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』最重要カット・その1」。
子どもたちの未来を背負い、あえて悪役の汚名を着て、心が千切れるほどの寂しさの中で戦い、死んでいったバルタン星人を、その思いを知り受け継ぐべき子どもバルタン達が、寄り添い、抱きしめ、連れ去ろうとするカットである。
私的な言い方になるが、筆者はこのシーンを見るたびに涙が止まらない。その星で、たった一人で全ての悪を背負い、そうしてでもなんとか、愛する子どもたちに安住の地を与えてやりたいと、命を賭けて挑んだバルタン星人の最後。
愚かだったのかもしれないが、それが真の親の姿なのだということも違いないこのカットを、市川大賀なりに、誠心誠意、頑張って仕上げてみたのがこの一枚である。
このカットは、ぜひともクリックして元のサイズでご覧ください。
そしてその次の「市川大賀版『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』最重要カット・その2」。
まるでDVDからそのままキャプチュアしてきたようなカットになったが、この「宇宙船の中から、地球に別れを告げるチャイルドバルタンの子ども達」カットも、またソフビのチャイルドバルタンを様々な角度から撮影した写真を、懸命に合成で並べたカットである。こちらもぜひとも実物大のサイズでご覧ください。
涙を流しての、チャイルドバルタンの別離。
そしてラスト、コスモスはムサシ少年に「君こそ真の勇者だ」と言い残し、地球を去る。
最後、ムサシ少年に見送られて飛び立つコスモスの画像で、読者の方の脳裏に「君に出来る何か」が流れたら、筆者としても本懐である。